ネタバレ・感想あり岸虎次郎作品集 冗談だよ、バカだなのレビュー

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艶かしい
2023年11月19日
岸作品の絵が好きです。艶かしい部分と可愛い部分、ふざけるセンスや真面目なセンス。絵も人物像も素敵です。この作品では艶かしさが凄い!お姉さん、少年、男子高校生、教師、女子高生、いろんな関わりの艶かしさが半端ない。エッチだけど下品じゃないのが最高。
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ありがとうございます
2023年7月22日
オトメの帝国のファンです。
とにかく細部までこだわってるなぁと感じる先生の作品。素晴らしいです。
特に表題作が!!!絶妙な男の子どうしの雰囲気がたまらない色気…
鏡の双子の話も大好きです。美しすぎます〜
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人体で一番いやらしい部位は手であると思う
2023年7月22日
それくらい美しく滑らかに獲物を捉える手の動きが印象的に描かれていて囚われました。思春期の思春期における思春期にだけしか味わえない、性の蠕動を思い出させるような作品集。秀逸です。
セピア色 退廃的 精神の解放
2022年8月17日
筆力あるレビューから上記3単語に魅せられて購入の一冊。この頃はそんな風にレビューから辿って作品を知る方法がこの身に合ってる、と思います。気抜けする失敗がなくなる! はてさてレトロな画風とエロスの奇妙なる取り合せが芳香を放つかのごとくで魅了されました。懐古主義と苦笑されるかも知れませんが古代から性の営みは永遠であり続けることを考えればこの作品でさえ一瞬の切取り。猟奇的としか読み取れなかった渋澤龍彦の一冊をもう一度あたって見ようと思っています。
変幻自在。でも、やっぱり愛がないとね。
2022年6月27日
あらゆる社会的、道徳的束縛を取り払って、自分の理性の支配すらはずして、表現する仄暗いセピア色の潜在意識の世界。精神の解放は、個人の根源的な欲求に忠実になること?幻想的で。エロティックで。退廃的で。今、渋澤龍彦が生きていたら何と言うだろう。そんな遺伝子を宿した岸先生が、現代の漫画界にいる。岸先生がいなかったら、やはり漫画界は淋しいだろうと思う。
潔い!
2022年3月3日
サクッと始まりサクッと終わる短編集なのですが、余韻がとてつもないです!チラリズムかと思いきや丸見えだったり、でも下品に見えない不思議な魅力があります。フォロー様のレビューで購入してみましたが、凄い作者さんに出会ってしまったなと…
美事なアンチモラル…凄いですね。
ネタバレ
2022年2月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ ★お姉さんと少年、DKとDK、JKと教師、女子と女子、双子、の短編集。

★鳥好きな少年の小さなソレは、彼女をオフィーリアから遠く離した…。

★時折、「作品紹介」が秀逸だなぁと感心することがありますが、こちらもたった3行の中に作品の素晴らしさが凝縮されているように思います。まさしく「戯れ」から始まる『オフィーリア』、「戯れ」にカムフラージュさせた『冗談だよ、バカだな』、「戯れ」と「本気」の間にある『葦原』。熱を孕むに至る描写が素晴らしく、私の内面も熱くなります。英子の一滴に「きれい」と頬を染める亞以子が特に印象的でした。さて、「戯れ」でないのが『わたしのだいすきなせんせい』ですね。凶暴な愛欲と成す術なく剝かれた裸体に、何を思えばいいのか…。「禁忌を超越」とは、これまた上手いこと仰るものですね。

★のめり込むのが怖い、覗かずにはいられない、そんな162ページ。

★フォローさせていただいている方が書かれていて頷いたのですが、普段使わない心の一部がザワザワしますね。とても良かったです。
機にかないて語る言葉は…
ネタバレ
2021年10月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ フォロワーさんが続けておすすめされていたので立ち読んだら戻れなくなりました。
カテゴリーは青年マンガですが、やっぱB✖️Bの「冗談だよ、バカだな」ですね(ニッコリ)。
見開きのハミチ○コにドキッとしたのは私だけなんて言わせません、ああ言わせませんとも!
未熟なソレが修正無しで目の前に差し出されています。
巻末の弍でソレがああなった時も修正無しなんですよ!?

これだけだとただの変態レビュアーになってしまいますので、「葦原」についても。
育ちの良さげな文学少女たちのエロチズム未満なのですが、キッカケとなる斜陽の引用を敢えてあの部分にしたのは、斜陽の作中人物のかず子曰く「不良」に倣ったように感じてしまいました。
没落華族のあられも無い行為を何の恥じらいもなく引用しているあっけらかんさと、足元に残る飛沫のひとしずくが、妙にザワザワした心持ちにさせます。

他、失恋した女性が年端も行かぬ少年をからかい、この後の展開に想像を馳せる「オフィーリア」
化学教師に懸想して、狂った恋心をぶつけるちょっとホラーなんですけど?と思っちゃった「わたしのだいすきなせんせい」

以上、4つのエロに傾く瞬間を情感豊かに詰め合わせた短編集でした。
銀の彫刻物に金の林檎のような逸品ではないでしょうか。
この感性は普通じゃない
ネタバレ
2021年10月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ フォローさんのオススメにて。まだ自覚のないBとBが、GとGが、AとCが、TとSがLするなんてことなかなか勇気がいると思います。勢い?錯覚?タガが外れてどうにかしてないと難しいでしょう。そこを乗り越えるとヤバイ、囲いの中にいなくちゃ指を指されて叩かれる。冗談だよ、バカだな 自分に相手にそう言って少し開いた扉を閉める。安心感が漂う。やっぱり気になって開けるのか、忘れるのか、ずいぶん時が経ってからあの扉の向こうには何があったのかと、ぼうと考えたりするのか。性愛の色濃い切り取られた時間がなまめかしくて少し食い気味につんのめったところで 冗談だよ、バカだなって作者様に遊ばれたような気もします。修正は特にないですが、いやらしさもあまりなくて不思議です。人体だなって感じ。何かはじまるのを期待しないで読むのがよいかと。普段使わない心の一部がざわめきました。フォローさんいつもすごくおもしろかったりエモかったり、極なお話を紹介してくださりありがとうございます。あなた様は泉です。
2014年12月 総162ページ。
…つって、冗談じゃないんだから
2021年10月1日
岸虎次郎先生、『オトメの帝国』は未読で今回初読みでした。…私は何を読んでいたの……。これ読んだら今日何も読めなくなる。短編集で、全部すごい。…こういうの何て表現すればいいんだろう。タイトルから、何から何まで私が入る余地がない。日常でアンテナ張って溜めておいた全ては、こういうの読むと一気に昇華していく。生きてるなーーって体中の細胞が歓喜している。岸先生はゾーンに入れるお方だと思う。
素晴らしい短編集
2021年7月22日
書き下ろし以外すべてエロティックですが描写が非常に美しいので全く下品ではなくむしろ美しいです。「オトメの帝国」が好きな方はもちろん岸先生を知らない方にもおすすめです。
男の子同士にも百合の気配が
2018年12月30日
オトメの帝国と同じく、さりげない日常にちょっとしたドキドキが混じる感じが最高です。
2018年2月15日
先生と生徒は男女だと生々しい犯罪臭がして気持ちが悪そうだけど作者は好きだから他の作品を読むついでに。と巻で購入したのですが、意外にも私はこの話が1番気に入りました。
先生が色っぽい。
岸先生が描く大人をもっと見てみたくなる作品でした。
圧倒的な画力で魅せるエロティシズム
ネタバレ
2023年7月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 少年と女、DKとDK、教師とJK、JKとJK、双子の少女の5編の短編集。抜きん出てるのは表題作、次点に葦原。セール購入なので、この2作品が読めただけでもお釣りがでる。
独特の世界観
ネタバレ
2017年12月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 恋情の表現力が素晴らしく、引き出しが多い作家さんだと思います。お話は消化不良のものもあるけど無駄を省いた美しさや潔さも感じる。先生と生徒の話は、作者さんが狙ってるのだろうけど醜い恋心や執着心。私は二度と読み返したくないです。双子ちゃんの話は可愛くて好きでした。
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作家名: 岸虎次郎
出版社: 太田出版