引き伸ばしている話の緩急をつける為に震災エピソードとはさすがに呆れました。震災での障がい者の現実と、つぐみが真っ先に心配したのは是枝くんではなく樹だったと表現したいんだろうけど。
社会経験もあるアラサー女性がいつ来るかわからない震災がなければ自分の気持ちに気付けないなんて馬鹿らしい展開に気分が悪くなる。そこまで危機感が無いと障がい者との恋愛に結論は出せないもん?
嫌いで別れたわけじゃないから引きずってるけど、いい歳の大人が決断したら嫌われる覚悟ぐらい出来るでしょ。逃げてるだけで延々と続く優柔不断さは不自然で、ヒロインの設定がすごく残酷。
つぐみキャラは障がい者テーマじゃなくてもつまらないと思う。長引けば長引くほど樹と是枝くんに同情する流れ。同情って上から目線にさせられるからすごく嫌。重いテーマに同情なんて作者さんのメッセージってそういう事だったのかな。
障がいって確かにハードルだとは思うけど、一生付き合う病気や捨てられない親兄弟など相手が持ついろんな背景はあって、障がいが特別不幸だとは思わないのに、この話を読むとすごく不幸な事に見えてくる。樹とつぐみが別れてからホント展開がおかしくて、そこにとどめの様な震災とは。障がい者の事や各地の被災地の人達の事とかあまり考えないもんなのかな。
いつまで経っても学習しないつぐみをヒロインにして、このテーマで伝えたいメッセージを見失ってるとしか思えない。いつまで続けるつもりなんですかね。