表紙の絵がなんとも物語の雰囲気に合っていて素敵。ユーモアたっぷりにほのぼのとした日常の中の恋が描かれていて、読んでいてとても癒されました。
4話目はセツ視点で描かれており、両親が亡くなってからの大変だった日々を振り返りながら、由井に対する想いや、農業に対する想いなど、彼の人となりが伝わってきて良かったです。周りの人達に支えられながらセツが大きく成長できた裏には、父親の親心があって感動しました。セツと由井の恋が中心にはありますが、全体として人と関わることの大切さみたいなものが描かれているような気がします。
それにしても見多先生の描く笑顔って本当に魅力的。この作品では特に際立っていた気がします。満面の笑みも、ふとこぼれる笑みも、美味しい時の笑みも、目にすると一瞬で引き込まれて、しばらく見惚れてしまいます。先生の優しい絵柄が大好きです。