BLを読み始めるようになって、二番目に読んだのがこの「蟷螂の檻」でした。
4巻まで読んだけど、いや~~、きつかった。
この作品を読み切ったら、ほかのどんなに重くてしんどいBLでも読めると思う。ある意味、試金石みたいな作品。
青年期の性的虐たいから始まって、愛欲に身を落とし、主人公は人格の尊厳も、経済的基盤も、プライドもすべてズタズタになっていく。
物語が進むほど地獄の様相を呈していくけれど、その愛と憎悪が一体となった物語の凄まじさに目が離せない。
4巻の最終盤、蟷螂の檻が出てくるシーンが壮絶。
それまで私はBLを敬遠していたけれど、BLでしか表現できない世界ってあるんだ…。って思った、BLにハマるきっかけになった作品。出会えてよかった