ネタバレ・感想あり蟷螂の檻のレビュー

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ドロドロ激重な名作。
2025年5月24日
昼ドラや2時間サスペンスもびっくりなドロドロでエグい愛憎劇。読むのしんどいけど、顔を覆った指の隙間から覗き見たくなるような、惹きつけられる物語です。
番外編や、蟷螂の檻は役者さんが演じているお芝居だった?っていうコメディ作品など、関連作品がたくさん出ていてどれも面白いので本編読後にそちらも是非。
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賛否両論ありますが
ネタバレ
2025年3月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 典彦が郁郎をどのように自分の手に落としたかを考えると、あまりにもインモラルなのだけど、それでも典彦自身の生い立ちからかまたは持って生まれたものかその両方かで、彼自身もまたインモラルの産物であった事を考慮すると、郁郎と典彦の関係が密でみだらで沼る。
こんなドロドロしたBLストーリーめっちゃ好きです。個人的に皆んなハッピーエンドに見えたけど、これは賛否両論ありますね。
典彦が地味に見えて異様にエロい。
ネタバレ
2025年3月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 瞬く間に一気に読んでしまった!典彦はパッと見そんなにイケメンに見えなかったのだが、読んでいく内に典彦の色気とエロさに完全に心を持ってかれてしまった。一見地味顔はエロさが増しますなぁ。仄暗さもあるけどストーリーがしっかりしていて登場人物皆に共感したくなる(坊ちゃまの父以外)坊ちゃまとエロ彦‥いや典彦はあの生き方がお互いにとって1番幸せなのではないかと!食べる物はきちんと食べて身体に気をつけてなるべく2人で永く生きろよーと余韻をたのしんでます。 追記 この作品を読んだ後見た(連載中)燈篭の檻の中の人、テイストが全然違うけどこれまた最高デス!
それぞれの愛の形がある
2025年2月23日
40代の自分が幼少時に観た、映画や2時間ドラマではこのような物語があったと思います。内容は理解できないまでも、魅惑的で恐ろしくて、美しい世界に引き込まれていました。この漫画では登場人物の過去や心情が丁寧に描かれていて、最後まで一気に読み終えてしまいました。読み返す度に新しい発見があり、大人になった自分だからこそ読み解けるような場面があります。何度も読みたくなる作品です。
喰らわれる愛
ネタバレ
2025年2月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 気力はいるけど没入感が半端ないストーリー。作中でところどころ登場する蟷螂の例えも秀逸です。育郎坊ちゃん、ただただ幸せになってほしかった。でもさち子さんや行成、蘭蔵では彼の救いにならなかったんだろうな。典彦、歪んで戻れない人。彼が坊ちゃんを慈しめる未来があれば、、、でもそれでは彼らは幸せになれなかったんだろうか。蘭蔵は一番印象が変わって、守られる人ではなく、他者を守れる強い人だった。健一、蘭蔵を守りたい気持ち、罪を犯してまで守ったのに見返られない辛さ、そして罪を抱える苦しさがわかるので、蘭蔵と幸せに生きてほしい。さち子さん、全巻購入前にこちらのレビューで彼女がすごく応援されていることはわかっていたけど、本当強くて優しい芯のある女性だった。蟷螂も雌が強いから生きる力強さの象徴だったのかな、と思ったり。スピンオフの『中の人』も読みたいので単行本にまとまるのを待ってます!
5巻の「あの顔」こそ全て!
ネタバレ
2025年2月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ はあ~、耽美と背徳の沼に嵌りました。作品の余韻冷めやらず長いレビュ―に。名作です!昭和初期の仄暗い情念が作品を貫いています。主人公の育郎と典彦との、互いを絡めとるような関係がねっとり重くインビです。高潔、気丈な育郎に透けて見える脆弱さや限界感が美しい。それを自分の手で汚したい全てを独占したい、典彦の激重の執着愛がエロすぎます(煙草の件はマジダメだろ)。しかし嘔吐とか失禁とか変態贈賄爺とか、汚物にまみれて尚美しく見えてしまうのは、典彦に毒されたのだろうか?気づけば底知れぬ闇に連れられます。ただふたりの関係だけではない、この作品を骨太にしているのは周囲の脇役たちです。異なる生き方が主人公を一層際立てます。妻のさち子は強く賢く真っ直ぐな女性(女性がモブ化しやすいBLには希少)で、地に足をつけた甲斐性ある人物となり、対極として存在感があります。幼児のような兄蘭蔵は生立や幼少期から闇を背負わされていますが純粋な弟愛に満ちた人物。でもその無垢な愛情は報われない因縁が。健一の闇も深い。愛されたいだけなのに典彦に散々利用され自分を見失い空回って全く哀れ。が、思いもよらずこの二人は最終的に幸せになれそうです!よかったねええ!新聞記者の飯田は、若い頃はたかりやもどきでしたが、大人になると一番読者目線に近い常識的な人物としての立ち位置に。育郎に「幸せ」になってほしいと願いますが、同時に育郎の幸せはそれじゃダメだということもわかっています。育郎と典彦は幸せになれたのか。これはもう、5巻の、あの、育郎の顔。1頁ぶち抜いたあの顔が正解です!見たことのない表情。やられました持ってかれた。彩景先生の演出力感服です。一般人の私から見ると、もうさ健一みたいに真当に償って太陽の下二人で生きてほしいよ。という気持ちがのぞくのですが、きっと違うんですよね。あの形が何よりふたりの望む幸せなんだろうな。人に理解されずとも至福なんだろうな。と最終的に説得されてしまうのは、ひとえにあの育郎の顔の威力なのです。
行きついた先は、あれはまるで育郎が幼いころ見た「蟷螂の檻」。ここへきてタイトルが再現!檻の近くでは子どもが無邪気に遊んでおり…。ああすごい作品でした!それぞれの「幸せ」に辿り着けた、ハピエンだった、と思ってよいでしょうか?飯田目線の私は、正直どこか未練が残るのですが…「艶屋敷」等の続刊でなんとかおさめています。
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すごく面白かったけど
2025年1月12日
胸が痛くなるようなストーリーでした。完全に育郎の親が悪いやろ!と思いますが…それがなければ育郎と蘭蔵は普通の兄弟でいられたんじゃないかな。親が兄弟の人生を狂わせた( ̄^ ̄)言葉が話せない蘭蔵が育郎のことはちゃんとわかっていたり、火の中まで助けにきたり…健気さに泣きそうになりました。典彦は育郎の心も体も壊すような愛し方で狂愛なんです。ボロボロにされたはずなのに典彦がいないとダメな育郎。小さい頃から育郎に寄り添ってくれたのは典彦だけですもんね。沼ってます(笑)出所した健一を迎えにいった蘭蔵…なんて心が美しいんだろう。よく成長したね(涙)育郎と典彦はこれからどうなるんだろう…生きてほしい。
愛、いや執着の末
ネタバレ
2024年12月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 蘭造さんが無事に暮らしていけそうなラストに安堵です涙 とか言いつつ、蘭造さんと旦那さま(主人公父)の絡みのシーンも、もう少し期待していた私でした!笑幸子さんが素晴らしい女性で、ただただ感謝です。心の広さというか、いずれ素敵な人と出会えると‥ううん、幸子さんなら自分の幸せの形を自分でかっこよく切り開けますねo(^_-)O典彦と坊っちゃんに安心して2人居られる場所、平穏な時間があったらいいな、と願わずにいられません。そしていつか蘭造さんに飛行機のおもちゃでも持って、会いに来て欲しいな(完全な勝手な願望)いろいろテーマも愛も深いお話でした。激し目BLシーンも私は大好きでした。
2024年12月6日
とんでもないストーリーでした。
無垢であどけないところやドロドロとした感情、一言では表せないほど詰め込まれています。
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すごい作品だ…
ネタバレ
2024年11月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 何とも言えない胃の中にずっしりとなにかを詰め込んだような読後感…
まずインモラルで、いんび(漢字にすると弾かれる!笑)、そんな言葉が浮かびました。そこに主従関係ってのが堪らない。
典彦の育郎に対する執着っぷりは凄まじいですが清濁併呑というか、育郎の全てを渇望する様は受けをドロドロに愛する攻め好きとしてはとても良い。そしてそんな典彦に心身共に堕ちる育郎の可愛さよ…愛情を向けてもらえず、手を差し伸べてくれる人が側にいたら依存みたいなことになってもおかしくない。無理矢理なシーンもありますが、ぐちゃぐちゃになりながら抱かれる育郎がどこまでも美しいです。
基本的に攻めではない相手に挿入されるのは苦 手なんですが(特に作中に出てくるおじさんとかもっての外)育郎に嗜虐性みたいなのを抱いてしまったので、そこまでではなかったものの、とりあえず痛そうだった…

蘭蔵も育郎もやっぱり兄弟なのね、みたいな気持ちに最後はなりましたが、ひとまず當間の家から脱すことができて幸せという形で終われたのかなと思います。
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食い尽くされたのはどちらなのか。
ネタバレ
2024年11月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 谷崎潤一郎の小説かと思うほどの倒錯と愛憎が渦巻いている作品。典彦のくそデカの歪んだ執着愛と、それに食い尽くされることを望む育郎の究極愛の物語でした。でも果たして食い尽くしたのは典彦なの?育郎なの?共依存がすぎてもはやどっちかわかんない。蟷螂はお腹の中からカミキリムシが出てしまうと果ててしまうというけれど、典彦だってきっと育郎がいなければ生きている意味すらないのではないだろうか?

そんな中で唯一蘭蔵の存在だけが、人間の良心を具現化したみたいに純粋無垢でなんか苦しかったです。健一とのラストはほんとに良かった。
そして最後の廃墟の育郎と典彦が幸せそうで・・誰も入り込む余地はないですね。この作品がBLで良かったと心から思います。だって育郎も蘭蔵もノンケを一瞬でその気にさせちゃうくらいエッロいし、典彦のイケメンなんだかそうじゃないんだかよくわからないところもサイコとエロを増長させてます。

胸糞だし吐き気がするほどムカムカするシーンもあるし、好き嫌いはあるだろうけどグロさがないとこういう世界観は出せないと思うのも確か。読まずにはいられない。そしてなんだかんだ読み切ったら涙と鼻水でえらいことになってました。読みごたえのあるストーリーと耽美なエロさをがっつり堪能できるすごい作品でした。
絵がイマイチなので敬遠してましたが後悔。
2024年11月22日
私はストーリーはドロドロしてて汚くて社会問題も入れたような重いシリアスなblが好きなのですが、無料公開されてる一部を試し読みした時、ストーリーは好みでしたが絵が好みでなかったので買うのを断念。しかし、やっぱりあの閉鎖的でドロドロじめじめしたストーリーが読みたいと全巻購入。もっと早くに読まなかったことを後悔しました。この漫画はとにかくストーリーが凄い。シリアスbl大好きな私にとってtop10には入ります。本当に文豪が書いた小説みたいで一生忘れることない漫画です。
ダーク作品好きな人は是非
ネタバレ
2024年10月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 闇が深く執着というか執念が凄い。NTR要素も大好物なので私の好きが詰まってる。読み返すのに体力いるけど何回も読み返してる大好きな作品。しんどくなっちゃった人もスピンオフの「演技の裏側〜」で『なるほどそれならこういう話も受け入れられる』って元気になれると思いますw発想が面白い。
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どろり
2024年9月26日
どろどろどろどろ、、、こういうの大好きです。
目を迸らせながら一気に読んでしまいました、、
でりこ先生ありがとうございます
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デリコ先生買い
2024年8月17日
もうまあ、普通じゃないけど、ここまでとは。
途中で出てくる女性と友達だけがまともで、あとはやばいのなんの。
もう大変です。エロいけどとにかく暗い。辛い。メンタルえぐってくる。
歪んだ愛憎の最果て。
普通にらぶらぶしてくれ〜!ってなる。
しんどいけどそりゃ素晴らしい大作。
禍々しいのにちっとも嫌じゃない
2024年8月13日
禍々しいのに、それ故の情念みたいなモノに抗えない作品。読んでる自分まで取り込まれる。蟷螂(蟷螂:カマキリ)の生態は有名ですが、知らなかったら調べてみるとこの漫画の内容がもっと深い意味を持ちます。
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やっと購入
ネタバレ
2024年5月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 長くカートに入っていて、1巻を何度も読んで、ようやく購入にいたりました。
典彦がすこくイケメンってわけじゃないのがとても気に入っています(某バレー漫画の松〇君に似ているような)でも好きなタイプ。
爛れているのに優しい、優しいのに残酷、そんな二律背反がひしめき合う、名作です。
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言葉が出ない…
ネタバレ
2024年5月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 何と言うか…読後色々な感情が混ざって上手く言語化出来ません。
試し読みの時点で自分には合わないかな~と思い、今まで手をつけてきませんでしたが、今では何でもっと早く読まなかったんだという気持ちです。
最初から最後まで胸が締め付けられるような内容でした。ハッピーエンド…ではないと思います。
どんな場所でも檻の中に居るような感覚の育郎が、最終的には自ら典彦の檻の中を選んで戻って行きます。そんな日の当たらない道を選んだ育郎とは対照的に、義兄の蘭蔵はずっと聞こえ続けてきた弟の泣き声から解放され、新しい道を歩み始めます。その2人の対比が何とも苦しく、兄弟仲睦まじく心穏やかに暮らせる未来はなかったのだろうかと考えてしまいます。兄弟の幸せな未来を望んでいた自分にとっては最後の結末にとても切なくなりました。
自分の理解力が足りず、作者様の真意を汲み取れていない部分も多いと思うので、紙でも買って何度も何度も繰り返し読んで理解を深めようと思います。
とにかくこの作品を買って良かったと思っています。
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典彦、お前はすごいよ
2024年4月28日
長いからと躊躇していたが、とうとう読んでしまった。
病んでいる執着ものは大好物と思っていたが、典彦、お前はすごいよ…
最初はドロドロの世界観を楽しむ余裕があったが、巻が進むごとにグレードアップしていく典彦の狂気に、見事なまでに打ちのめされてしまった。
しまいには典彦の眉毛を見ただけで動悸がするように(笑)

幼い頃から歪んだ愛を教え込まれた育郎がひどい目に遭わされるのは救いが無く胸がチリチリするが、1人で生きていく術を知らない彼にもまた、典彦しかいないのだなあ。

事件しか起きないので、純粋無垢な兄の蘭蔵が本当に癒やし。
自由に逃げられそうなのにいつまでも檻を求める育郎と、外の世界に出ていく蘭蔵の対比が印象的だった。

ものすごい共依存を見せてもらった。
あー、しばらく落ち込みそう。
こんな世界観を作り上げる彩景でりこ先生には完敗しました。
先生が典彦をイケメンにしていないところにも、ドロドロスパイスが足されていると感じた。
久しぶりの名作‼︎
ネタバレ
2024年3月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最高でした。最初から最後まで。
最後に子供が鉄格子越しに典育をのぞいて終わるのがいいですね。檻を覗く側だった育朗が檻の中に入って終わる…典育をのぞいている子どもの顔といったら子どもの頃の育朗にそっくりじゃありませんか。始まり方との美しい対比…こういう終わり方大好きです。
ゲロ重感情サイコパスドSに気に入られたがために、育朗は終始可哀想だったけど…典彦にとっても、純粋な感情で自分を求めてくる育朗に囚われて抜け出せなかったんでしょうね。典彦も酷い家庭環境だったので、育朗からの愛が、どうしても抜け出せない一種の檻になってたのかな。
とても読み応えのある素晴らしい作品に出会えて嬉しいです。ありがとうございました。
耽美的でまるで文学作品のよう
2024年3月25日
とても面白かった…
自分が鬱なときに読むと、より鬱な気持ちになっちゃうからオススメしないけど、ほんとに文学作品を読んでるみたいで、読み終わった後はちょっと放心状態だった。
時間を置いて、自分なりの解釈っていうか、読解をしたくなって、読み返すとまた鬱々した気持ちになって。それがまた気持ちいい。

この作品読んでスッキリすることは多分ない。
でも人間の欲とか、人から与えられる幸せの定義とは違う、自分の望む環境を求めていく姿とか、そういうのが描かれてたな、と。いや、この表現もあってるのかな。

とにかく耽美的。
また時間置いて読むと思う。
長編映画を見終わった後のよう…
ネタバレ
2024年2月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ ついに読んでしまった…。一気に読んでしまった。
BL愛読歴浅い私は手当たり次第試し読みしていた時にこちらも読んでみたのですが、ちょっと辛い描写が多く避けていたのですが、今はもっと早く読むべきコミックだと実感してます。昭和世代には懐かしい横溝正史の金田一耕助シリーズの映画のような田舎の旧家の濃すぎるドロドロな血縁関係、主従関係、最後の子どもたちが怖いもの見たさに2人の隠れ家を覗く場面はもうたまりませんでした。辛い場面さえこの話には必然だったんだと思えるほどです。もし以前の私のように躊躇っている方にこそ読んでいただきたい❗️
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苦しい
2024年1月25日
何度か購入しようと思ってためらっていた作品なので、完結したと知り早速購入しましたが、想像以上に内容が重すぎて、一気には読めませんでした。
レビューや、試し読みなどを見てなんとなく内容はわかっていましたが、とにかく、苦しい。読んでも読んでも苦しい。しまいには、育郎は男前なさち子と幸せになればいいのにとさえ思いました。BL読んでるのに。
最後、みんな傷つきながらも、それぞれの幸せを見つけたのかもしれませんね、というか、そう思いたい。
なので、番外編の「中の人」を読んで、心を落ち着かせています。番外編、私はあってよかったです。
まさに闇BL
2024年1月19日
ハッピーエンドではないのでほのぼのハッピーBLを求める方は注意です!まさに闇BL…。これは、メリバ…なのか…?当人たちはハッピーエンドだし、なんだかんだで周りの人たちもこれからちょっとずつ立ち直って生きていくんだろうし…。幸せとは…ハッピーとは……深い……。
最終話で子供が覗き見た育郎の笑みと、最初に育郎が見た蘭蔵の笑みが完全一致で、すごかったです。足を潰し身動き取れない状態で檻の中に囚われてる、ように見せかけて実はとらえていたのはこちらだったのだ…。
愛憎、共依存、etcがぐちゃぐちゃにいりみだれたすごい作品でした。
読まずにはいられない
ネタバレ
2024年1月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初っ端から不気味。そして読み進めては益々ドロドロ。読んであたたかい気持ちになるものを求めている方には絶対にオススメしません。しかしこの暗い雰囲気とミステリー仕立てのストーリー、全面的に共感はできないけど何かわかるよと思ってしまうキャラクター。読み進めずにはいられない。途中典彦、おまえはどこまで最低なんだと思いながらも、でも坊っちゃんには典彦がいいんだと読者に思わせる構成力。見事だと思いました。普通には生きられない性、まさに檻。タイトルの回収は素晴らしかった。余韻が残る良い作品でした。
「蟷螂の檻」の意味をひたすら考えさせられる
ネタバレ
2024年1月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ とにかく典彦のサイコパスっぷりが凄かった…!!
傷つき貶められるところが見たい、全ての感情、憎しみすら自分に向けてほしい…
底なしの執着っぷりには圧巻でした。
自分には1ミリも理解はできないけど、恋や愛などという普通のものではない、もっと歪んだ感情、異質な依存に感じられました。
それを憎しみながらも受け、満たされる育郎…………
もう長年かけて身体からわからせるようなのがエチくてエチくてエチすぎた……

あの屋敷から逃れたことも、育郎にとっては救いではなく。
さと子のように強く前に進むでなく、飯田の言う「あたりまえの幸せ」でもなく、典彦の檻を選んだ。
お互いしかいない、お互いに囚われた檻の中。2人にしか見えない世界。それが彼らの「幸せ」であったということなんだろう。
育郎、蘭蔵のあの笑顔を見たら、幸せなんて人それぞれ、その人にしか分からないなって。

ラストは格子窓の外から覗く少年といい、育郎の表情といい、作品冒頭の座敷牢の蘭蔵とリンクしていて鳥肌立ちました。まさにタイトル通り……

普段はハピエン好きな自分ですが、たまにはどこまでも仄暗い、闇の中救いを探りながら読み進める作品も、なかなか読み返せないけどいいものですね。

特典の『~中の人』は、『蟷螂の檻』がドラマで俳優が演じてる設定。明るいコメディなので、わたしは全部本編読み終え、浸った世界観から抜け出した後読みました。しんどい本編から一転、こういうノリも好きです!
なんとまぁ
2024年1月9日
どーなっちゃったの?なラスト
ただひたすら典彦が不気味で。育郎の全てが欲しいという欲がこのお話の軸になってると感じました。
蘭蔵は可愛かったけども!
いやほんとどーなっちゃったの?教えて!
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超ドロドロです
ネタバレ
2024年1月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ すごい世界だと思う時代もすごく ぴったり合ってる 最後どうなるんだろうと思いましたが これはいわゆる メリバ というやつでしょうか
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私の好きなBL TOP3に入る
2023年12月24日
暗くてストーリーがしっかりしてる話が好きならハマると思います。一見救いがないように見えるけど、解釈は人それぞれかも。そこが良い。
絵も、体の書き方や、日本人顔の良いところを上手く引き出しててとても良かったです。

今時の、理由を無理矢理つけてすぐ本番にいく系の話が苦手な私にはぴったり。
心の檻、共依存
2023年12月8日
素晴らしかった。複雑で入り組んだストーリーで、愛とは何かを深く掘り下げた物語だ。舞台を昭和にしたのがよかった。旧家のお家騒動や後継ぎ問題がリアルに感じられる。救いはあるのか、ないのか。心に爪痕を残す作品だ。
重いですが、2人だからこそのハピエン
2023年12月1日
軽い気持ちで読み始めましたが、全然そんなんじゃない。読むほどに引き込まれていきました。とりあえず怖い。いろいろと怖かったのですが、徐々に露わになる典彦の本性が1番えぐいです。とりあえず言いたいのは、変態を通り越した何か、であること。変態と一言で言えない、超越したなにかです。まじで怖いです。そして、坊ちゃん、育郎が可愛いくてエロくて、見ててS心が燃え上がる感じ。結構心が痛いシーンあるので、うおおおおおお!!って踏ん張りながら読みました。言ってしまうと、パール付きいちもつのじじいに坊ちゃんが辱められるシーンで、典彦も同席してるなか、しかもふすま一枚挟んで、妻にも知られるという、私のトラウマシーンです。このシーンは気持ち的にこたえました。あとは、蘭蔵さん。ちっちゃい子みたいで可愛いですね。言葉を教えるとどんどん覚えていって、終盤にたくさん話すシーンがありますが、泣きそうになりました。お兄ちゃんしたかったと。弟のことが大好きだったのに、不幸なことがありましたが、健一と仲良くくらしてくれていたら嬉しいです。
いろんな愛の形はあっていいとは思います。本人が良ければそれが幸せで、ハッピーエンドなんだと思いました。
とうろうのおり
ネタバレ
2023年11月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ とうろうとはカマキリの事だったとこの作品と出会って知りました。蟷螂、漢字で書くと難しくたぶんこの作品に出会わなかったら読めないままの漢字だったなぁ。
改めて字を見ていて思ったけど『當間育郎』って名前の漢字。蟷螂のつくりの部分が入ってて「あぁ。。。」ってなります。
さて、ずれたけど、お話に関しては本当にレビューの難しい作品だと思います。重ーーい話なのはわかっていたから読むまでに時間がかかったし、いざ読んでみると納得できない気持ちのオンパレード。手放しで喜べるハピエンとは間違えても言えない、けれどこの話はこれが1番ベストな終わり方だと思う。この巻数まで掘り下げたからこその重みがぎっしり詰まってる。典彦と育郎は本当に哀れでならないけど、二人の世界はきっと幸福なんだろうし、さち子はこの家に囚われなければ別の人生があったかもしれないのに不憫だと思ったけど、きっとさち子だから託された役割だったと思えるほどに強かった。典彦が思い通りに出来なかった人、この人と幸せになれる未来もあって欲しかったなと思ったり。健一はただただ強くありたいと願う弱い人で蘭蔵に出会った事から歯車は狂ったのかもしれないけど、お互いにきっと出会えて良かったと思える最後でそれだけは胸を張って言えるハピエンだった。とにかく!重い!BLという枠だけでは収まりきらない大変な物を手にした気分。読了後蟷螂の檻の中の人、艶屋敷、わたしの坊ちゃんが〜を読んでみると、印象ガラッと変わります。内容的にページ進める度に若干典彦怖すぎて顔見るのもちょっとって思うくらい苦手顔になってたのが、不思議な事にちょっと可愛く見えちゃったり。パロディーとか大事だなーって痛感。
この作品を語る語彙力が欲しい
2023年11月4日
この作品の素晴らしさ、魅力を的確に伝えられる言葉が欲しい。。。
でもそんなスキルが無い私。。。
なので「読んで下さい」とだけお伝えしたい。。。

ほんとにすごいドッロドロの愛憎劇が繰り広げられているのに、、、感動するんです。。。
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ドロドロ…
2023年9月30日
いやぁ…面白かった。
典彦と坊っちゃんは2人だけの世界に行ったら良いのですよ。ちょっとまわりに振り回され過ぎた。しかも凄絶に。育郎も不憫だったし、典彦も翻弄されてきたんだと思うと、2人っきりになって消えたとしてもハピエンだなとは思えました。
蘭蔵がとても救われる存在だった。
すっき!
2023年9月8日
病み感(闇感)あるけど、すっき!!
完結と小冊子あざまーーーっす!
彩景でりこさん好きすぎる…
不幸系幸薄美人描かせたら優勝じゃね…?

小冊子は本編と違って色々バグってやがるw
楽しめましたwwwww
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蘭蔵
2023年9月8日
闇系として楽しく読んでいたが、ふたりがあまりにも勝手過ぎた。親や家庭に恵まれなかったら郁郎や典彦のようになるんだろうか、などとまじめに考えてしまったが、理解できる対象ではないと途中から気付いた。心優しき郁郎は自己愛サイコパスの典彦の手を離せない。真っ当な幸せでは満たされない。檻の中を心地よく思う郁郎は哀れだが美しかった。これからは犯罪者同士周りに迷惑をかけず生きればいいと思う。タイトルを回収したラストの郁郎の不敵な笑みにゾクっとした。最後まで読めたのは蘭蔵の行方を見届けたかったから。無垢な魂は闇に染まらず、芯がぶれない。いくおと呼ぶ弟思いの天使のような蘭蔵が好きだった。蘭蔵の未来が明るいものでよかった。4.5
檻だなぁ…
2023年9月6日
大昔、紙で3巻辺りまで読んで内容があまり受け入れられず(笑)追わずにいた作品。完結しているとあって気になり1巻が無料だったので久々に触れてみたらもう色々と思い出してきて…続きが気になり即全買いしました。昔はよくわからなかった登場人物の思いやら状況やら独特の世界観、年齢を重ねて色々な視点から読める今だからこそ更に受け入れられない典彦始めとする圧倒的な狂気…(笑)
でも理解出来てしまう感情、自分の中にもある様々なものを抉られる感じも本当にもう…。この作品て凄いですよね。忘れられない。もう色々と感想はありますが、BLでここまで凄いのって私は他に知らないです。プレイがとか描写がとかそういうことではなく、世界観というか。
この作品だけは単に受とか攻とかいう括りで見られない。不思議。●年越しに続きが読めて満足です。
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なんと驚き
2023年7月13日
本編レビューしてなかった!おもしろいですよね!!!仄暗いエロ。執着大好き!カマキリの実物を実は見たことないんですけどおそろしいですね
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親族にいたら絶対嫌
ネタバレ
2023年7月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヤンデレ2人がヤンデレ也の幸せのカタチで終わったから2人にとってはハピエンかな
散々周りを掻き乱して育✖️典は嫌いですが
蘭蔵、幸子の未来がもっともっと明るくありますように
幸子さんが本当に唯一の光でした
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ドン引き‥でも読むのが止まらない
2023年7月1日
執着偏愛の極み。全く共感はできないしドン引きの繰り返し。でも話の続きが気になって止まらなくなる‥これが沼るってやつでしょうね。そういう魅力のある作品です。全体的に暗めで息苦しいなか、無垢なおにいちゃんに癒されました。読後に爽快感は皆無ですが、バッドエンドというわけではなく、私は面白かったです。試し読みで抵抗なければオススメです。
救われたい筈なのに堕ちる事を選ぶ
ネタバレ
2023年6月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ とにかく典彦が強烈。総てを手に入れてもまだ渇きを感じている。あの涙の意味は単なる自己憐憫なのか。堅牢な檻を望んだ育郎は、まだ生きているのだろうか。メインの二人以外のキャラも魅力的で蘭蔵の愛に物悲しさを感じ、平凡な飯田に共感し、さち子さんの清廉潔白さは見習いたいと思いました。
闇BLの最高峰
2023年6月6日
昭和時代に地方の名家で跡取りとして厳しく育てられたものの両親の愛に恵まれなかった若き御曹司と、その名家で幼き頃から坊っちゃんの世話をし、快楽さえも教え込んだ年上の使用人との闇深き執着愛のお話。
色々なBLを読んできましたが、この作品は他のものとは一線を画すものではないでしょうか。対比できるものがない程独特の世界観があり、真似できない程の闇が漂う唯一無二の作品だと思います。
お話の内容を突き詰めて考えると、分からないことだらけです。蘭蔵が生まれた経緯(本当に政蔵と妹の近親相かんによる子供なのか)、蘭蔵と政蔵の関係は何故みだらなものになってしまったのか、座敷牢に閉じ込めた理由、典彦の母親は誰かなど、全てが謎で明らかにされていません。背景が全く分からないというのは、いつもであればモヤモヤが残りスッキリしない不満が残ることが多いのですが、この作品ではその不満を超越した世界を作り、完全なる闇に読者を引きずり込む、そしてその抜け出せない闇で魅了するというある種常識を覆した手法が斬新かつ素晴らしいと思いました。
昭和という一昔前、地方の名家という閉鎖的な環境だからこそ起こった長年に渡って積もり積もった業が、育郎の世代で噴き出し爆発して壊れていく。その過程において、常軌を逸した関係や型破りな程に蔑まれた生活を強いられ、「普通」が歪んで育った育郎と典彦の執着とも共依存とも取れる愛を生み出し、深い闇へとゆっくりと落ちていく。理由も理屈も背景も環境も、全てが闇で、愛さえも闇に吸い込まれていくこの世界観は闇BLの最高峰と言っても過言ではないと思います。
快楽を教えられ艶めかしく成長する育郎の物語でもあり、サイコパスなほど育郎をなぶり、傷つけ、育郎の全てを手に入れるためには手段を選ばないほどの狂愛を向ける典彦との暗く重い愛の世界。自分の全てを捧げたい愛と愛する者の全てを自分のものにしたい愛、カマキリとハリガネムシのように喰う喰われる幸せが描かれた作品です。
好き
ネタバレ
2023年5月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 兄弟BLかと思ってましたがら主従関係ものだったんですね。最高でした。従者が主人を厭らしく染めていくのが最高にエロかったです。ドロドロすぎて苦しくなることもありましたが、とても面白かったです。あと育朗さんがかわいいです。好きです。
いいね
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★ひとつにしたい気分にもなる★5
ネタバレ
2023年5月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ なんだろうこれ。BLでこういうの初めて読みました。きっと本人たちにとってはハッピーエンドなんだろうけど、素直に喜べないこの感じ。そうか、これがメリバか…。
続きが気になって一気読みさせるストーリー展開。どこまでもジメジメしていて鬱々したお話で、主人公には別な誰かから救われて欲しかったと思う気持ちと、でも、これで良かったんだろうなと思う気持ち両方せめぎ合い、複雑な気持ちになります。
エロはとにかくエロエロ。坊ちゃんのおしりの穴がエロ可愛い。また、すね毛がきちんと描かれているのがまたエロい。
いやほんと、★一個と★5個どっちにしようか悩んだの初めてだよ。凄いの読んじゃったなぁ…。
耽美と狂気の愛、狂わなかったひたむきな愛
ネタバレ
2023年4月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 絵は癖が強く、デッサン狂いが気になる箇所もありますが、それ以上に、濃厚で耽美な魅力に溢れた作品です。
典彦が、澄ました顔してとにかく凄く、変 態!!もう本当に狂愛の極地です。途中まではとにかく怖ろしく思っていましたが(でもその異常性の虜になりました笑)、最後の最後に憐れで愛おしく感じました。典彦もまた、當間家に囚われた一人だったのだなと。そして終始翻弄されていたように思えていた育郎が最後、蟷螂になる。當間家の業の深さをまざまざと見せつけられました。。
同じく當間の業に翻弄されていたように思っていた蘭蔵は、最初から最後まで変わらぬ純粋な愛を心に抱く強い人だった。対象的にただ惨めに堕ちていった健一が、最後に救われてよかった。さち子もまた、強い人道的な愛を貫く人だった。育郎に世間一般の幸せを願っていた飯田という存在によって、育郎の救いのなさと所謂「普通の人」との違いも強調されている。それらの光によって闇がより一層深く感じられる、素晴らしい作品です。この作品にはまってしまったら、他では物足りなくなってしまうかもしれません。
二人にとってのハッピーエンド
ネタバレ
2023年4月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 暗いしつらいし重いし、読むのに気合がいります!読んでいくうちにお兄ちゃんのおっきな愛情に感動しました。読む人によってはメリバなのかな?幸せなラブラブハピエンではないけど、二人が自分の好きなように生きているから私にとってはハピエンです。
物凄かった
ネタバレ
2023年4月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ いやぁぁ、、なんと言えばいいのか分からないですね。
とにかく色々狂ってましたね。
私の泣きポイントはいつもお兄ちゃんです。
結末はあのまま典彦に会わずにお兄ちゃんと一緒に穏やかに暮らしていって欲しいとずっと心の中で願っていました。でもそういう訳にはいきませんよね。この終わり方は今までのお話を踏まえてとても腑に落ちる終わり方だったと思います。
思ってた以上に怖い!狂気BL!
2023年3月29日
可愛い坊ちゃんに執着するヤンデレ使用人の話かと思ったら、そんなかわいいもんじゃなかった!一筋縄にはいかないキャラばかりで、全然気持ちが共感できないから、先が読めず、どう結末がいくのかハラハラして、この作品、完結してて一気読みできて良かったと。後半の巻はある意味ホラーだった。
典彦の闇が深いです。
ネタバレ
2023年3月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ かわいがりたいけど、なぶりたい。
相反する欲望。どこまでも堕ちてきてほしい。
追い詰めながらも、逃げ道を用意する。
どこまでも、蹂躙しながら、狂った愛をそそぐ。
そして、そんな典彦に囚われる、囚われたい育郎。
典彦の昏く、よどんだ檻を望む。まさに究極です。
色気も、艶めいていて、もうエロいどころではないです。
ただ、別の男に犯されるシーンもあるので、地雷の場合は読まないほうがいいと思われます。
それにしても、兄の蘭蔵や、嫁のさち子さんは、なんとかして育郎を救いたいと思っているのですが、共依存なので、それもかなわず。
歪んだ愛が好きなら、読んで損はないかと思います。

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全ての感情を手にいれたいんだなぁ。
ネタバレ
2023年2月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 気が狂うほど好きの上をいく典彦の愛。かわいくてかわいくて食べてしまいたいも、ずっと一緒にいたいも、こっち見て?も限界突破な向こう側まで行っちゃっている。そして坊ちゃん、かわいい。笑顔がたまらないけどこいつもやべー。お似合い。
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どうぞお幸せに…
2023年2月10日
最後まで読んでの感想は、「あぁ、そうなのかあ」といった気持ちで複雑です。まあ本人たちがいいのなら幸せなんでしょうね。檻の中の世界。
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共依存
2023年2月10日
まさにこの2人は、カマキリとハリガネムシのような関係性だった。自分で生きているように見えて、寄生された瞬間からすでに操られている。
執着愛に至っては典彦よりすごい作品を知っているが、サイコパスという点で典彦レベルはなかなかいないのでは。歪んだ愛ゆえか、愛が深すぎるゆえか、愛しい人を自分の好みに仕立て上げ、自分以外との生殖機能を奪い、精神をじわじわ壊していき、生かしながらも内臓から生存に必要な要素を貪り食っていく様は鬼気迫るものがある。育郎はもはや生きた屍のようで、生存する唯一の方法は典彦の存在のみという具合になっていて、まさに宿主と寄生虫そのもの。
読者的には普通なら恐ろしくて腹立たしくなるような人物なのだが、持ち合わせた色気のある見た目や、品や教養のある立ち居振る舞いに艶がありなぜか目が離せないのが典彦の魅力で、育郎含め周囲の人が心を奪われるのがわかる。
育郎がただただ不憫でならない場面も多く、さち子や蘭蔵、飯田が救えたらよかったけれど、もう外野がどうこうできる次元ではなくなっていて、共依存の恐ろしさを感じる。
蘭蔵が、ほんと可愛らしいんですよね・・・父親があんなじゃなければ、蘭蔵と育郎はと思うとやるせない。
全ての人物にとって、メリバな結末だったように思う。
本編→艶屋敷→アホエロパロディと一気読み
2023年2月5日
初読み作者様。話題作なので購入。従者・典彦×主人・育郎のお話し。昭和の旧家が舞台で金田一耕助が出張ってきそうな相関図ヤバめの一族。他に類を見ないほど典彦がサイコパスで常軌を逸した行動は天井知らず…虚ろな自由に溺れ、人でないモノの檻に囚われた育郎はハッキリ言って被害者。なんだけど、この2人に用意された舞台がもうこうなることを運命付けていたとしか思えない。肉体的な結末は理解しがたいけれど、これを精神的に捉えるとあながち理解できないこともない点がこの作品の魅力なのかな。もう一つ稀有なのはさち子さんの存在。凛々しさと逞しさを持ちこの作品では圧倒的良心として描かれており、これ程女性を応援したくなるBLも珍しいなと。決して明るい気持ちになれる作品ではありませんが一度覗いたら逃れられない。檻に囚われたのは私たち読者かもしれません…。現実世界に戻りたければ、読後はセルフアホエロパロディ『わたしの坊っちゃんがかわいすぎる』を読むことをお薦めします!
この沼から…いや檻から出られません
2023年2月1日
内容はかなりのものでしたが、めちゃくちゃおもしろかったー。一気読み。
個人的にはいつまでも育郎と蘭蔵が一緒に…腐な想いで行くならここがくっついても…。
どんな形にしろ前を向いた人、幸せになれた人、前に進んでるけど後悔した人、色んな意味でハッピーエンドではあったと思います。買ってよかったー。
檻から出られない2人
ネタバレ
2023年1月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 本当に切ない。この家族はどこで間違えてしまったのか?父親がクズすぎるに尽きる。蘭蔵はずっと兄でいようとしていた。彼の健気な姿を見るたびに胸が締め付けられた。彼の中で育郎は赤ん坊の頃のままで、最後の「泣いていない」は結構クるものがありました。
普通の兄弟として育っていたらと想像してしまいます。健一やさち子と幸せに暮らしてほしい…。
育郎は優しい子、死んだ目ばっかりで見ていて辛かった。一度でいいから心から笑って欲しかった…さち子や飯田が本当の意味で幸福にして笑わせて欲しかった。ですが、本当の幸福って何?結局これに至ります。育郎や典彦にとっての幸福ってなんだったのか?心中しようとしているシーンが2人にとって1番穏やかで幸福そうに見えました…。蘭蔵が止めに邪魔が入ったと思いましたが、蘭蔵や飯田に再会しほんの少しですが、一瞬光も見えました。駄目でしたが…(飯田ァ)
典彦は苦手です笑 執着攻めは好きですけど、愛というのはお互いを思いやることです。負の感情ですら自分だけに向けて欲しいとかいう狂った奴でした。性的ぎゃく待ばかりで育郎が可哀想です。ですが…典彦の気持ち分からんでもないです、育郎のあの目や表情が艶っぽくて、虜になりました。可哀想なのがすごく愛おしいと感じますッス、、俺も抱きてぇ〜。
典彦は愛し方を知らなかったんでしょう…生い立ちを聞くと不憫だと感じます。そして、この作品のMVPは間違いなく、さち子。彼女は本当に強くて素敵な女性でした。性慾というものとは対照的に描かれていた存在だと思います。育郎は性の対象としてみていませんでしたが、お互いに敬愛が少しずつ育まれていたんじゃないかと思います。もしifストーリーがあるとしたなら育郎とさち子にはぜひ平凡に穏やかに暮らして欲しいと心から願っております。(読者のエゴです)
あと、飯田くん…彼も性の対象として育郎を見てはいたものの育郎を大切にしたいという気持ちがあり理性を貫いた人、運命が噛み合わなかったのか、入り込む勇気がなかったのか惜しかった人。彼とのifストーリーがあるとするならばぜひ、育郎を奪い取って心の温もりを本当の愛を教えてあげて欲しかった。この2人のエンドめっちゃ見たいし、兄弟和解するエンドも見たい!いろんな分岐みたいからゲーム化してくれ!頼む!!!みんな檻から出られたけど2人だけは狂ったままでしたね、メリバ最高😊雑
見誤ってました、
2023年1月24日
自分の解釈があまりにも情けなくて悔しい。最終巻まで辿り着いていない方はいらっしゃいませんか?どうかどうか最終巻を。これほどまでに妖しく狂おしいお話、そしてそれを表現している素晴らしい画力。最終巻の最終ページ最後の一コマまで、わたし見誤ってました、二人の関係を最後を完全にあまく考えていました、そんなふうに打ちのめされる最終巻でした。
理解共感することは難しくとも、二人を捕らえて逃さない愛の檻はどんなに狂っていてどんなに甘美なのだろうかと羨望してしまう自分もいます。
歪んだ愛
2023年1月24日
一巻を読んだ時点でハマりました。こんなに歪んだアイがあるのかというほど闇が深いお話ですが、最後にはこの愛が良いと思えるくらい良い作品でした。長編はあまり買わないのですが、買って良かったと思えるほど読み返しています。
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典彦さん!!!
2023年1月12日
受けの主人公育郎が最期まで只々可哀想で、愛しかったです。主人公をいぢめにいぢめ抜いたストーリー構成お見事でした。そして、納得のラスト!育郎の笑顔最高でした!お兄ちゃんの無垢さや、強いサチ子は読んでて救われます。お友達認定されなかった今一歩の飯田さん。(「心を殺す方法」の英みたいな感じになっちゃって)何だか好きになれない健一。みんな深いキャラでストーリーに惹き込まれました。最後の最後で欄蔵のお母さん!!!!ってなりましたが……。番外編とか中の人とかも併せて読んでオール最高でした。最後に……典彦さん大好きです。冬彦さんみたいな愛おしいキャラでした。
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BL沼に引き込まれた傑作
2023年1月11日
傑作です。紙本も即注文しました。絵柄も素敵、ストーリーも素敵!世界観がしっかりどっしりしており、どのキャラも個性があって、引き込まれます。続きが気になりすぎて、一巻読み終えるごとに、次々にポチりました。終わり方も、続きがありそうでなさそうで、期待したまま読了です。主人公のお顔もとても好みで、ずっと眺めていられます。イベントなども開催されていたようですが、できれば参加したかった!
好みです
ネタバレ
2022年12月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 攻めの狂い度合いが半端なくて好き。3巻のタバコ押し付けてしめさせるシーン性癖にブッ刺さりました。レビュー買いして損なしでした。ありがとうございます(泣)
女は強し。
ネタバレ
2022年11月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ もうなんと言ったらいいのかわからんくなる漫画。
従者×主人のBLが好きな人にはなんかの衝撃で買ったら多分性壁が歪められるなと思う作品(自分は歪められました。)
攻めの深山が一番愛がすごい歪んでるけどほんとに坊ちゃんのことしか考えてないんだろうなと思う笑
育郎が犯されてる時に深山がひたすら襖を見つめているのには恐怖を抱いたし、モブ?の人の陰茎は本当にえ?ってなります。一番の被害者は育郎の婚約者だし、一番強い方でした。(タイトルに女性だからと書くのは申し訳ないですが、、)
でも最終的に関係は歪みまくってるけど言い終わり方だったなと思う。
漫画は好みの絵から買います
2022年10月25日
この作品は絵がとにかく上手いです。一度購入したのですが勝手に購入履歴消されてなくなってしまったので、再購入した程この絵が一番良いのです。二度と勝手に消さないで欲しいです。
NTT損マーレ!馬鹿やろー!
怖い…………でも最高!!!?
2022年10月15日
攻めの愛が重すぎて怖いです。でもそこが好きです。独特の雰囲気があって作品に惹き込まれました!!!!!
好きな作品
2022年10月1日
闇BL!
この人たちは何をすれば幸せになるのだろう?と考えてしまう作品です。
病んでしまうのですが、続きが気になる作品です。ハッピーエンドになって笑
メリバ好きにはおすすめ
2022年9月21日
最後までドロドロしていて最高の作品でした。メリバが好きな方には本当におすすめします。
世界観がBLではあまり見ない昭和の時代ということで普段とは違った面白さがある上、情事の場面も下品なエロさというより官能的な美しさを感じとても読み応えがありました。情事の場面を抜いても人々の葛藤等が細かに描かれていて映画が作れそうなくらい良いお話でした。
終わり方もタイトルに納得がいくような終わり方でとても面白かったです。何度も読み返してしまいます。
番外編等も素敵ですので読み終わって余韻があるうちに是非。
映画でも出来そうなストーリー
2022年9月5日
最高です。
やや
思い内容ですが、流れが上手くできていてスラスラ読めます。
別話の俳優バージョンも大好きです。
今後にも期待を込めて。
戦後の昭和、地方の名家の愛憎劇
ネタバレ
2022年8月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 普段、巻数多めの長編BLってあんまり読まないんですが、評価が良かったので気になって購入。
こちらはストーリーもさることながらドロッドロな世界観も凄くて、先が気になってページをめくるのももどかしかったです(電子だけど)。
ちなみに本編(1~5巻)と電子小冊子(6巻)は全く別の世界観だと思って読んだ方がいいです。本編を読んだあとそろそろトリップから抜けださなきゃと思った頃が読みごろだと思います。本編も素晴らしかったですが、小冊子も贅沢な一冊でした。ショタ育郎可愛すぎる…萌
いびつな恋
2022年8月24日
どろっどろで歪んだ恋愛ストーリー…まずストーリーが素晴らしすぎて1巻から5巻までスルスルと読んでしまいました。万人受けはしないでしょうが、私は刺さりました。大好きです。
執着愛、これに尽きる
2022年8月15日
仄暗い話が魅力的な作品です。最初から最後まで「執着愛」を貫いた物語でした。シリアスなので、明るい話やハッピーエンドが好きな人にはあまりおすすめしません。でも、ストーリーは素晴らしいです。
おどろおどろしい世界
ネタバレ
2022年8月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ まず歪んでます。キラキラした真っ直ぐな純愛とかではありません。ほとんどの登場人物がいわく付きなので、読むのに気力体力がいるし読後かなり引っ張られるのでシンドいですね。そういう話が好きな方にはお勧めします。思いっきりネタバレになりますが………典彦と育郎が再会できて本当に良かった。育郎が抜け殻のようになってるのが見てて辛かった。共依存、もう何が障害になろうと離れることは無理な話ですよね。育郎が幸せそうに見えて、それだけで私は満足でした。あとは運命に翻弄される蘭蔵さんとさち子さんの存在が物悲しくもあり救いでもありました。
歪んだ愛の行方には。
2022年7月27日
読後、放心状態になりました。どんなに突き放そうとしても、どんなに酷いことをしても、惹きつけられる何かがあって、離れられない仲もあるんだろうな、と思いました。ドロドロしていて えっちな描写の中で 目を覆う方もいらっしゃるかもしれないところもあるので、ご注意を。でも そこも含めて 彼らには 愛し愛されの愛の形だったんだと思いました。最後は 決して、完璧なハピエンではないし、だけれども しっかりと まとまって完結なので、人によっては 物足りないと感じるかもしれません。でも きっと 彼らには まだまだ 続く愛の道があるだろうから そこは 読者の方の脳裏の中で 彼らを大切に愛でてあげて欲しいです。(もちろん 自分も かれらを愛でます。)
求めていたサイコパス
ネタバレ
2022年7月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最終巻まで読みました。理想のサイコパス攻めで、もう巷に溢れる「なんちゃってサイコパスBL」では満足できなくなってしまいました。サイコパスの醍醐味は変態性や猟奇性ではなく、共感性の欠如と徹底的な執着だと思うのですが、典彦は怖いくらいに見事な塩梅。
母の呪縛に囚われ、当主として「立派な男」であろうと願う育郎に「女の快楽」を刷り込み、女を抱けない身体にする(性機能を奪うハリガネムシのメタファーが効いている)。育郎がコンプレックスで苦しむよう仕向けるのに利用したさち子や蘭蔵に育郎が(どんな形であれ)情を向けるようになると、手段を選ばず排除しようとする。育郎の感情が自分に向くように、他人に犯させる。利用するだけ利用した健一も、役に立たないと見限るととんでもないタイミングであっさり○そうとするetc
育郎が自分だけに縋るように色々な人の人生を壊し、人の命を奪っていっただけでなく、その過程で「愛する人」であるはずの育郎が傷つき壊れていくのもおかまいなしという、良心のなさというか、欠落具合がまさにサイコパスでした。それでいて最後にようやく「傷つけたくない」と気付くのも「今更!?」感があっていい。普通じゃないです。

當間家自体の謎もまさしくドロドロと言った感じで、つまりあの三人は異母兄第だったり異父兄弟だったり叔父甥だったり従兄弟だったりする関係なんですね。魔性と獣ばかりの呪われた家だったわけで、最後は育郎自身が男を食い殺す(破滅させる)雌蟷螂になっていたと解釈しています。
ドロドロの世界観…
2022年7月21日
読み進めるのが怖い…でも気になる…で、いつの間にか惹き込まれている作品です。私的なことですが、近年ドロドロ系は読んだり見たりするのは疲れるので、軽いハッピーエンドものを見る方が多い自分です。この話も評価が高かったのでなんとなく立ち読みし、「わぁ、重たそうな話だな」と感じたのですが、なんだか気になってしまいお気に入りにポチり。時々立ち読みに行き、悶々。そしていつの間にか全巻購入していました。後悔はありません。
薄暗い空間に自分も閉じ込められた
2022年7月15日
ような感覚に陥る漫画でした
なんちゅうか…口コミ見て読んだけど
私はメンタルがあんまり元気じゃない時に読む漫画じゃないなと思った
とにかく自分もあの世界に閉じ込められる感覚を味わえるすげー漫画です。
病んでて深い
2022年7月15日
重い話でどうなるのか気になって、最終巻まで買いました。二人がこの先どう過ごすのか、もう少し続きを読めたらいいなと思ってしまいます。おもしろかったので、番外編?も買いたいです。
愛に似て非なるもの…
ネタバレ
2022年7月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 愛するが故、としても、心も身体も痛々しい…これを愛とよんでいいものか。しばらく考えてしまいました。でも、最後に典彦が育郎の笑顔をみて赦し、育郎も典彦を赦した。こういうカタチもあるのですね。わたしが勝手に心を痛めていても、彼らは幸せなのでしょうからそれでいっか…と思いました。この二人がひっそりと生きていてくれればいいと願いますが、半年ほどで育郎が、それを追うように典彦が…と想像してしまいます。それもまたこの二人には最高の愛のカタチなのでしょう。こんな風に相手も自分も痛めつけ生と死を与え合う。怖いけれど、不思議と興味はあるものです…自分では到底なし得ないものですから。
執着攻めがすごい
2022年7月14日
今まで読んだBLのなかでダントツの執着攻めでした。いやー典彦怖すぎです。なかなかの歪んだ愛で性癖ぶっ壊されました。
執着
2022年7月13日
読み返したいけど覚悟がいるので時間と余裕があるときに読み返したい。すごい執着愛でしたので好きな人には読んでほしい。バッドエンドともトゥルーエンド?ハッピーエンドともとれました。
闇深い執着と歪んだ愛の果てにある純愛
ネタバレ
2022年7月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ ずっとずっと気になっていた作品、全巻お値下げを機に一気読みしました。いやー、言葉にならない。母親の言葉に囚われ、家に縛られ、兄に魅せられた育郎の拠り所が典彦だった。この独特な世界観、惹き込まれました。設定は昭和?大正?なのかまるで官能小説を読んでいるかのような、、BLという括りではなく素晴らしい作品でした。メリバだとレビューで拝見して結末が気になっていたのですがあの終わり方はお見事でした。ハピエンでもメリバでもふたりが幸せならそれでいいんです。典彦の歪んだ愛がたまらなく好きでした、じわじわと追い込んでくるサイコパス野郎ですが育郎に対してのあの感情は痛いほど解ってしまったから。育郎があまりにもしんどすぎて、飯田と幸せになる方法もあった、少なからず育郎は縋った部分があったのに、なぜ突き放したのか、飯田お前この根性無しめ!とツッコミそうに…。それでも心が求めているのは典彦で、自分を拒絶しないあの大きな掌が好きだったというモノローグにはつい涙が出そうになりました。典彦もかなり歪んでいるけど育郎が好きで、育郎しかいらないんだろうな。賛否両論、意見は分かれると思いますがドロドロしたものが大好きなわたしには最高の作品でした。関連書籍もぜんぶ買いたいと思います。情緒がしばらくどっかいっちゃってたけど、また読み返したいと思います、。典彦と育郎のこの世には自分とお前だけでいいって感じの空気たまらなく滾りますね。ちなみに本編がドロドロのギスギスだけど最後の小冊子読むとより本編が愛おしく感じてしまった笑 シリアスのあとに読むギャグ最高、その逆も然りです笑
絵柄と作風がマッチしてて最高
2022年6月29日
時代背景が50年代なのか60年代なのか70年代なのか謎なんだけど、昭和っていう時代背景の閉鎖された空間で起こる排他的な関係がたまらん。
究極の…
ネタバレ
2022年6月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 一気読みしました。面白すぎました……究極の執着・サイコっぷり…闇もありドロドロしてます。1巻から完結までずっと暗いです。1巻の時点で最後の結末は予想できたのですが、それでも読んでしまいましたね。個人的には蘭蔵と健一が幸せになってくれそうで嬉しいです。最高のメリバだと思います。
完結してからまとめ読み
ネタバレ
2022年6月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 完結してからこの作品を知りまとめて一気読みしました。
完結してて良かっです。連載中に読み始めていたら続きが気になってどうしようも無かったと思います。
育朗が堕ちていくのは見ていて辛く、最後も誰を選ぶかで明るい終わり方もあったのに、結局欲し選んだのは典彦で…再会した時の丸々1ページを使ったあの笑顔で、これで良かったんだと納得しました。
まわりの関係者は皆んな前向きな未来を築いていて、明と暗分かれた終わり方がまた良かったです。面白かった!
ドロドロ
2022年6月8日
この世界に入ったらもう出られない、、ってくらい刺さりました!こんなにドロドロしたお話は初めて読んだので最初読んだ時はまでぃか、、と思いましたが何回も読むくらいハマってしまいました。
2人の最終的なところを見届けることが出来て良かったです。
これもひとつの幸せ
これはこれで好き
2022年6月3日
遠慮のないドロドロ感が思い切っていて良いです。これが愛情なのか、情なのか欲なのか執着なのかよく分からないですが、昔の日本にはここまでなくても、実際こういう感じの事はあったんじゃないかなぁと思わされました。
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好き嫌い分かれるかもです💦
ネタバレ
2022年5月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初めは育朗と蘭蔵の跡目継承から始まるんですけど、お家の為に妻のさち子さんと向き合おうとする育朗に典彦の画策が凄くて、Hシーンや内容は結構ディープだと思います🤪あたしは好きですが💦
どんどん蘭蔵が意思をもっていく所や友人などみんなの心情など分かりやすく、巻数あるけど中だるみしてなくて好きな作品です😄
文豪作品のような壮絶さ…!
ネタバレ
2022年5月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ レトロで耽美で退廃的な世界観に魂持っていかれます。
人の闇や業がドロドロに深くてえぐられます…。
何を書いてもネタバレになりそうですが、とにかく面白く、登場人物みんな個性的。
育郎が堕ちていく様、匿われていた蘭蔵の成長、當間兄弟の対比もスゴい。
苦手な人もいると思いますが、自分は大好きです。
完読して抜け殻になったら番外編を読んで笑顔で浄化されましょう。
共依存の果て
ネタバレ
2022年5月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ BLコミックを読んでるいという感覚はないです。映画化ドラマのような深さがあって、一気に読めてしまいます。

典彦は究極の愛を求める人で、育郎のすべてが欲しいが思ってしまった。愛情はもちろん、負の感情まで。執着を突き詰めるとこうなるのかなって。育郎も自分を全肯定で受け入れて育ててくれた典彦に情を寄せるのは当たり前のことで、それが愛情になっていって…(そりゃあんな触り方されたらそうなるよ!笑)

思ったよりも2人の因縁は深く、5巻で思ってたよりもより深い闇を見せられたけど、それでもやっぱり2人はお互いの思いを全うできてよかったねって思えました。共依存な2人がどんな結末を迎えるんだろうってずっと気になってたけど、彩景でりこ先生はそんな読者の一番安心する結末を書いてくれたのかなと思います。すべてを明るみにするわけでも、闇に葬る訳でもなく、読者に委ねる余地を与えてくれて。おかげで余韻をとても楽しむことができました。

そして健一と蘭蔵も最後に笑顔で向かい合うことができて本当に良かった。それに、やっぱりさち子最強ですね!凛としていて、とても憧れる存在です。BLなのに男性よりも存在感が大きくてたくましくて…好きです。

最終巻を読んだあとしばらくは心をどう整理したらいいのかわからなくて、レビューなんて書けないと思っていたけど、発売から数ヶ月、ようやく言葉にすることができました。そしてもし、最終巻を読んで浮上できないときは電子で購入可能な「わたしの坊っちゃんがかわいすぎる」も読んでみてください。一気にハッピーになれます(笑)ここまで2人を見守らせてもらえて、感謝しかないです。
完全に読む人を選ぶ作品
2022年5月30日
作品の中身は他の方のレビュー通りまぁアレな感じですが、こういった苦しい感じは絶対無理という人でなければ是非とも読んでみて欲しいです。
そして番外編?になる中の人は続きでないのかなあっちも面白いのに...
素晴らしいです。
2022年5月30日
耽美な世界に引き込まれて戻ってこられないような感覚に陥ります。これほどにも、素晴らしく、もう言葉に出来ないほどの作品を読ませていただきました。ありがとうございます。
2人が今もどこかでひっそりと暮らしていることを思い浸りたいです。
読みごたえあり
ネタバレ
2022年5月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 終始胸の奥がチクチクする究極の愛の物語でした。官能的な描画もとっても素敵です。作者様のキャラに対する愛も感じられて、どのキャラクターも好きになっていきました。様々な愛の形がありますが、ラストは皆、それぞれ究極の愛に進んでいったのかなと思いました。番外編がまた面白かったです😄
出会えて良かったなと思える作品でした。
いいね
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完結
2022年5月29日
続編ずっと待っていました!心の飢えが満たされることなくても、周りに理解されなくてもお互いに幸せで良かった…。完結に感無量。
闇が重なって光になった
2022年5月28日
映画化してください!と言いたくなります。漫画だの、BLだののジャンルじゃない。映像化ですよ。作者さまの画でぜひに。蘭蔵くんが最初は可哀想などと思ってましたが、天使ですよ。蘭蔵に関わると浄化していける気がします。そしてお兄ちゃんが、もう涙。こんなに我慢する人を、どうして!と叫びそう。最後のシーンが凄かった。人間って儚いのだなと切なくなりました。
苦しいけど読んでよかった。
ネタバレ
2022年5月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 5巻、表紙をみただけで胸がいっぱいになりずーっと読めませんでしたがついに読了。典彦、生まれながらのサイコパスとかじゃなかったんですね。罪悪感なく父親を殺めてしまえるような哀しい生い立ちだったとは。ラスト、自ら脚の腱を切りどこへもいかないという育郎を前にしてもなお渇きがいえない、満たされないと苦しむ典彦がなんかもうたまらなく不憫になってしまいました。対する育郎の、すべてを受け入れたような、はたまた手に入れたかのような、穏やかで満足そうな表情が印象的でした。診療所を出てからの2人の運命、生死は読者に委ねられている感じですが、私は典彦は、生きている限り育郎と生きる幸せ以上に、どうしようもない虚無感や寂しさ、苦しみから解放されないような気がしてしまい…ハピエン命の自分がこんなこと書くのは信じられないけれど、今はすべてから解き放たれて安らかにいてほしいなんて考えてしまうのです…。そして次に生まれ変わったらまた2人出会ってただただ幸せな人生を添い遂げてほしいのです…。
やっと完結
2022年5月28日
完結するまで、待っていました。絶対途中だとモヤモヤして、寝られなくなりそうで(笑)完結したら、まとめて購入。ドロドロ感、良かったです!痛いくらいの執着大好きです!
いいね
0件
ついに…
2022年5月28日
完結してしまった。
もう、ドロドロな人間模様あり、サスペンスあり、エロありと。そりゃ盛りだくさん。
別編ではドラマだったよー、とコミカルに描いてくれてますが、まぁ、ホント典彦が…要ですよね。
蘭蔵も健一も可哀相な犠牲者でした。
何度か読み返しましたが、やはり重たいです。
さちこにも幸あれ!
1番かっちょええのはさちこだったです。
女は強しです。
すごい作品でした
2022年5月27日
いやぁ。
これはすごい。こういう背筋かうすら寒くなるというかがつん重たいのがくる執着大好きです。
ちなみに中の人設定の番外編もとてもよき。
2022年5月26日
めちゃくちゃによかったです。誰にも邪魔されずに2人で幸せに暮らしてくれていたらないいなと思います
😩。
すごい
2022年5月23日
ほんと闇ですよね。闇の中にうごめく、これが愛なのかな。捕らわれた思いが、狂気さながらに、心を蝕んでいく。愛も憎しみも悲しも何もかも自分のものだけになればいい。すごく人間の本質に迫った作品でした。
とにかく美しい…
2022年5月23日
作画が美しく、ストーリー展開も衝撃的なことが多くて、大好きな作品です。愛情表現や人間関係など、すべて歪んでいるように感じます。それが魅力となっています。
良い
2022年5月22日
BLで好きなのはエッチで、なおかつちょっとサイコチックなストーリーのもの。これはまさにサイケデリックそのもの。
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作家名: 彩景でりこ
ジャンル: BLマンガ
出版社: 祥伝社
雑誌: onBLUE / onBLUE comics