許せない箇所を探しましたが、見当たりません。
作者さまのご要望に添えず申し訳ない。
許せない訳ではありませんが、お父上のが“まんもす”なのだから、弟くんのもそうなんだろうかどうなのかとの確信を得たかったかもです。。。
さて、雪路先生と言えば耽美。
今作もため息が出るページばかりです。
自然草木の描写は当然の美しさ、冬の樹々が寒々としている様子など、写真では得難い凍てつきを感じてしまいます。
実は常々BL作家さまの和服の着せ方のへたっぴい加減に憤慨しているのですが、雪路先生の着こなしは現実の和装の上を行く耽美溢れた個性の煌びやかさです。
近代日本っぽい時代背景に一見ミスマッチ的な幾何学の文様をあしらった襟元などグッときてしまいました。。。
ストーリー的にもデカダンスを纏った純愛が、絵面の耽美に非常によく似合います。
お父上の、それメリバじゃん?!という小説と、弟くんの献身愛に終始した絵本の対峙が凄く効いています。。。
読むBLというよりも、愛でるBLと私の中で位置づいた今作、時間を置いて再読、再再読は間違いありません。。。
あ、今思い出しましたが許せないところと言うか気になったところ、横顔の首の位置のデッサンがちょいちょい狂っていませんか?