薔薇王の葬列
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薔薇王の葬列

菅野文

オッドアイ

2020年9月17日
で両性具有。リチャードをこの設定にした菅野先生の素晴らしさに脱帽です‼周りの人間との違いに苦しみ、常に葛藤やアンバランスを抱えて生きていくリチャードを象徴する姿。この時代にこの家に生を受けたリチャードが男の心と女の心のはざまで凄絶に闘っていく姿、胸を締めつけられます。自分の欲望のままに生きていく人々や運命に翻弄される人々もまた魅力的で、物語の奥深さに圧倒されます。2人のヘンリー(どちらも超超魅力的)によって、自らの心の奥底を覗かされ、己れの欲望、野望の板挟みに苦しむリチャード。結局紙も14巻迄買購入。2人のヘンリーとの荊棘の道は、歴史は変えられないとしても、何か、地獄の果てに光あるものになって欲しいと切望します💦
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