4月の東京は…
」のレビュー

4月の東京は…

ハル

丁寧な作品だけれども

ネタバレ
2020年11月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 沢山設定が盛られる中、構成を最後までしっかり練って創られた作品であることは伝わる。絵の背景も含め、作者さん仰る通り丁寧な作り。その分☆3。
でも、愛が全てな二人なのに、会社の問題の頁数多過ぎ。八神以外は所詮モブなら、モブたちの話もいらない。つまり、設定はもっと削げる。設定や人物を盛ることで壮大っぽくなるけれど、返って焦点がぼやけてたように感じた。
また、攻めが、体にはがっつくのに心は寄り添おうとできない鈍感なイイ人だなと終始思った。八神がいなければ結局今も何も知らないまま?トラウマは二人の間で克服して欲しかった。そのモヤモヤがある中で「あんな愛を私は知らない」とか、君は太陽だ陸だ云々の大袈裟な台詞は、返ってリアリティーに欠けて冷めてしまう。もっと余白で感じさせてくれる作品、心情にリアリティーある作品の方が個人的には好み。性格いい二人の純愛ではあるので、シンプルに初恋を応援したい人向け。
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