ボーイミーツマリア
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ボーイミーツマリア

PEYO

過去の痛みを伴った繊細ででも力強い物語

2020年12月29日
PEYO(別名義で景口公生)先生の早逝を知り、ご家族のインタビュー記事も読んで、私もずっと気になっていた作品でした。読むと辛くなりそうだったのでカートに入れたり出したりしていたところ、フォローしてる方がレビューして下さって思い切って読んでみました。高校の演劇部で出会った大河と優の、過去の痛みを伴った繊細で迷いながら、でも強く生きていくお話。これが初コミックスとは思えないとても素敵で温かな絵柄で、高校生の生活と部活と友情と、そしてふたりの心の変遷を繊細に丁寧に描いていきます。とても難しいテーマを正面から扱っていて、これからふたりがどうなるのかわからないけど、優が舞台上で出した答えは素敵だなと思いました。もう新作が読めないのは悲しいですが、こんな素晴らしいBL漫画を遺して下さってありがとうございました。
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