このレビューはネタバレを含みます▼
スピンオフなのは知っていたけれど、こちらだけ読むつもりで先に購入。読んだ後、スピン元の「俺のおにくちゃん」も読まずにいられなくなって購入。そして再度「けものあそび」を読むという流れが私には良かったです。先に「俺のおにくちゃん」を読んでいたら、どうしても将輝が受け付けなかったと思うので・・。将輝が千明にしたこと、脅して暴力を振るう、犯すというのが酷すぎて(自分はそういう流れがダメというのが最近分かってきた…)。
私の将輝に対する気持ちは変化したけど、千明が将輝を嫌いなままで安堵します。
将輝は、欲しいものも好きな物も大切なものも、うまく手に入れられない。その術を誰も教えてくれなかったから、手を上げて言うことを聞かせることを繰り返してきました。千明のことも好きだったのに、伝える術が分からなかった。言うことを聞かせる暴力しか知らなかったから、「失敗した」って言葉に胸が痛かったです。そんな将輝の前に、暴力に快感を覚える翼が現れて、将輝が少しずつ変わっていく様子や翼のために動き始める姿が、最後には可愛く思えてしまいました。翼もお父さんから解放されて、とても良い結末でした。ただ、翼の捨て身の押しかけは「マジで?」と思いましたけど。よく家に置いたな、将輝(笑)あと、「俺のおにくちゃん」もそうなのですが、タイトルと内容のギャップがあるなと思うのは私だけでしょうか・・。