にいちゃん
」のレビュー

にいちゃん

はらだ

「気持ち悪い」からじゃない

ネタバレ
2021年2月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ この物語は、児童と大人の恋愛が、「普通じゃない」から、「気持ち悪い」から、という生理的な理由で世間から受け入れられない、という描き方をしていてミスリード。児童への性行為が犯罪となるのは、判断能力、知識、成長、人生経験が未熟な弱者を対象とする、という主体性の不均衡に基づいている。子供が躊躇しているのに良心も理性も捨て、好きだの可愛いだのいいながら「刷り込み」を行ってしまった冒頭はまさにその典型。あるあるです。
この核心をかなぐり捨てて、まるでマイノリティだから排除されているとでもいうような語り口の浅さが最後まで拭えないのは凄く不快だった。完結とは思えない結末にも疑問。絵が丁寧なので☆1プラス。
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