あがってたんせ
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あがってたんせ

yoshi

地方稲作農家の幸せ疑似体験

2021年2月17日
作者さん買い。元々他サイトのレビュー高評価でお気に入りに入ってました。新刊の「恋をするには〜」がとても良くて、フォローしてる方のオススメもあってこちらも読んでみました。原作なしだとどうかなと実はちょっと思ってたんですけど、この作品はすうっごく好きでした! 以前描かれている作品と違ってエチエロは控えめ可愛さ重視です。作者さんの出身地がモデルで(米の名産地でいぶりがっごが出てくるのでたぶん秋田)、 方言バリバリ(親切な訳がついてます)の地元感あふれるお話。東京の会社を辞め美味しいお米を求めて厳冬の米どころを訪ね、雪の中行き倒れていたところを拾われた春希と、両親を亡くし米作りの人手が必要で春希に手伝ってもらうことになり家で同居始めた三兄弟(賢太郎とDKイケメン双子弟たち←この双子が超絶好みでこのふたりのスピンオフ描いてほしい)のお話。あ、春希とくっつくのは長男賢太郎です。絵はやっぱり超絶綺麗ですし、少しずつ距離近づいてくモダモダ同居や部屋くる?ってくだりは胸キュンでした。
以前、作者さんのご実家は稲作農家をされていたとのことで、地元付き合いや農作業の細かいニュアンスや雰囲気がとてもよく描かれていると思います。フォローしてるレビュアーさんも書かれていましたが、「嫁」がかなりのキーワードで、私も「嫁」の扱いが少し気になったかなー。嫁が来たと連呼されてたので。でも、地方だと春希の存在をそのように理解する、というか、表現する言葉が「嫁」以外にないのかもしれませんね。あと、都会の生活と地方の農家の生活の幸せってやっぱり全く違いますよね。現実ではどちらもするのって難しいからせめて漫画読んでひとの幸せの擬似体験するのが漫画や小説読みの醍醐味かなーと思いました。
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