薔薇王の葬列
」のレビュー

薔薇王の葬列

菅野文

びっくりするぐらい惹き込まれました

ネタバレ
2021年3月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公のリチャードの境遇と移り変わりに惹き込まれ、一気に読んでしまいました。
アンとウォリック伯の言い争いさえ聞かなければ、アンにはもっと早く打ち明けられたかもしれない…でもアンが受け入れられるか単行本だとまだ見えないですね。
夫のエドワードはお気に入りのキャラだったので、亡くなる場面はボロ泣きしました。リチャードが彼のことをほぼ知らなかったことが余計に悲しい…。
バッキンガムに関してはお前何裏切ってんだよと思う反面、愛しい人と子どもを授かったということが彼を狂わせてしまったのかと思うと切なくなりますね。王となったリチャードは双肩に背負うものの責を目の前にして愛する男と相対することを決意して、揺れながらも馬を走らせるところに痺れました。
今後どうなるかわかりませんが、リチャードはまた絶望しながら王として進んでいくんだろうなと予想してます。溺れた兄と違うと信じさせてほしいリチャード。
つらつら書きましたが、最後は多分バッドエンドだと思うので、バッドエンド苦手な方は完結してバッドエンドじゃないことが確定するまでは読まない方が良いかと思います。
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