放蕩息子と恋の穴
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放蕩息子と恋の穴

九號

これ好きー!

ネタバレ
2021年3月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 以前から読んでみたいなと思っていた作品。
フォローしている方が読まれていて、私も流れに乗ってこの機会に読んでみました。

表題作のみ、293ページ。
ページ数多くて読みごたえたっぷり!
値下げで598円になっていてお得でした。
女グセの悪いDK蒼佑が田舎のおばの家に居候するところから始まるお話。
蒼佑といとこの穣の11年ぶりの再会物語です。
表紙とタイトルのイメージから軽い感じのストーリーを想像していましたが、心理描写が丁寧で心を鷲掴みにされました。
傷付いた過去がある穣の想いや葛藤が切なくて…
狭い田舎だからこそ余計に生きづらさもあるんだろうなぁと思いました。
蒼佑がすごく明るくて素直で真っ直ぐで、相手を想って立ち止まることはあっても、挫けない強さを持っているところがとても良かったです。
そんな蒼佑だからこそ穣も一歩踏み出せたんだろうな。
前向きな攻めが傷付いた受けを救い上げるお話が大好きなので、もう胸がギュンギュンしました。
誠の登場で一波乱ある!?かと思いましたが、誠の活躍ぶりがこれまた良くて惚れちゃいます。
哲朗の愛がある反応ももらい泣きしちゃったし、切なさもあるけど温かいお話で大好きな作品になりました。
蒼佑のちょっとおバカで屈託のない性格がストーリーに明るさを添えていて、コミカルさとシリアスのバランスがとても良いです。
焦ったときに出る英語も面白かった。
2人の初めてがそこなのー!?と、そこだけちょっとえぇーとなりましたが、これまで周りの目を気にしてきた穣が吹っ切れたことの表れなのかなと思えばまぁ納得できなくもない…と思ったり思わなかったり?笑
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