ワンルームエンジェル
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ワンルームエンジェル

はらだ

読み返せない。

ネタバレ
2021年4月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ まさかのハッピークソライフで最高のエロギャグ作品からの直滑降のシリアスさ。
降り幅強すぎませんか。
はらだ先生底が見えない。
レビューを見てから作品に手を出す保守的なタイプなので、泣けたやらハンカチ必須やら心の念頭におきながら読み進めました。

人生クソから始まる物語。
正直全く先が読めないのですが、違和感は至る所に感じる。手が止められない。
天使は何者なのか?何故記憶が無いのか?
何故主人公の元に現れたのか?
二人の心の距離が近づくほど、別れを感じる。
だって天使が満足したらどうなるのか読者にも幸紀にも理解しているから。
あまりの呆気ない別れに、
もうじわりじわり悲しみが押し寄せて来て感情が整理出来ない。
幸紀の悲しみが、はらだ先生によって痛い程描写されていてまた泣きそうです。
一緒に過ごした跡形を見つけようと探す幸紀。そうか表紙カバーを捲ると違うのはこれですか。
QRコードやらタイトル等細かい演出がはらだ先生らしい。

脇役のお母さんや店長が丁度良い塩梅でギャグと手を差し伸べてくれるから良かった。


ちなみに最初は紙の購入ですが、ラストの天使のセリフ読みたさに初めて電子と両方買いました。

帯は誰が考えたんだろう。BL臨界点か。納得です。

ただ最後少し希望が有ったものの、やはり悲し過ぎた。読み返せないよ。
これは救いの話なのか今でもわからない。
にいちゃん が書けるはらだ先生にはもっと最悪な話にも出来るだろう。だからこれは人生の昇華だと思うことにする。

はらだ先生の文章を色々読み漁り、天使のお父さんもその後、色々な方に助けられながら暮らした
とお話されていて、凄くホッとした。お父さんも幸せ(と言って良いんでしょうか?)で良かった。
最後の 中々いい人生だった で、その言葉が聞きたかった!と思わず心の中で拍手!ちょっとBJになりかけた(笑)
CD欲しいけどここも録音されてるのかな。
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