春の修羅【コミックス版】
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春の修羅【コミックス版】

miso

「春と修羅」

2021年4月18日
改めて宮沢賢治の感性に痺れました。笑。春と修羅、それだけで掻き立てられますよね…。本当に作者様凄い。ページ数で言えば150ページに満たないけれど相変わらず本当に内容が濃いです。読む前と読後、話のイメージが丸っきり変わります。これはこういう話だったのか、と。限られたページ数でそれが出来るのが本当に天才的だと思います。丸っきりイメージ変わるという大きな事が起きてるのに、セリフにも物語にも矛盾がなく破綻してないのが本当に凄い。閉鎖的な空間のその年代だけにしか通用しないお話。年を経て色々経験したあとだったらなんていうことないこともそうじゃない年頃だけが成せるわけで。なので内容自体に真新しさがあるわけじゃないんですが、いや本当にパズルの組み立てかたが凄い。BL漫画でこうもセリフの持つ意味変えてくる展開はなかなかお目にかかれないです。複雑に見えて至極シンプルなお話っていう作者様の言葉通り。けれどあまりに絵に雰囲気があるので否が応にもなく引きずり込まれます。同収はデビュー作とのこと。こちらも面白かったです。受けが攻めより腕っぷし強いのはやっぱり良い!お尻で抱くタイプだ!作者様買いでしたが、これからも買っていく!となりました。笑。
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