画家と音楽家
」のレビュー

画家と音楽家

ARUKU

作者さん買い

ネタバレ
2021年4月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作がなんとも考えさせられるストーリーでした。先生はこういった、どうにもならない貧しさの中に生きる人間を描かれるのが上手ですよね。売れない画家と、一度は売れたがスランプの音楽家、ドン底の2人がひととき交わるお話。相思相愛のはずなのに、2人の世界があまりにも違いすぎていて辛い。絵の具を買うお金すらない画家、それでも音楽家は何もしません。そして音楽家は徐々にスランプを脱します。最後、画家にも少し光が見えますが、大きな救済とも思えず。育った環境、価値観、感覚の違い、様々な部分でズレている2人、この先も深く交わることはない気がします。
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