メタモルフォーゼの縁側
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メタモルフォーゼの縁側

鶴谷香央理

あ~ヨカッタ

ネタバレ
2021年6月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 5巻イッキ読みしました。75才の老婦人、市野井さんがある日表紙のキレイさに惹かれて手にとったのは一冊のBLコミックス。家に帰って読んでそれが男同士の恋愛を描いたものだと気がつきます。翌日2巻を買いに行ってすぐに3巻を買いに行って、17才の書店員うららとBLを通した交流が始まります。とくにすごいことが起きるお話ではないんです。何かが成就するわけでもなくて。ただ58才差の異世代交流で市野井さんがすごくイキイキして、「私なんか」と言っていたうららが前向きになって、BL作家のコメダ先生やうららの男友達や周りのみんながちゃんと生きていて、読んでいてあたたかい気持ちになりました。市野井さんが断捨離しながら人生を楽しんでいるところがせつなくも人として美しかったです。市野井さんはBL友達としては物足りないところ(体力とか)もあるけれど、バイタリティはすごくあって、うららと市野井さんの結びつきはどんどん強くなっていきます。2人がBL交流したこの日々はきっと一生忘れられないだろうなって思いました。あの、ちなみに悲しい終わり方ではありませんので。ジャンルに映画化とあり、実写化するみたいなことがネットでありました。完成したら是非観たいです。
2018年5月~2021年1月。
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