このレビューはネタバレを含みます▼
〈ノイド〉と呼ばれる新亜種の人外と人間が共存するも、ノイドを匿うと罰せられる世界。
謎の青年ニア×山奥に住む地味な会社員ケイジの話。
山奥でひっそりと一人暮らすケイジが、ノイドのニアを匿い二人きりで穏やかに暮らす日常での甘く切なく温かな恋愛譚。
大雑把な設定だけど意外と悪くない世界観。
危険人物って別に人種ではなく個々の人柄よね〜と気付かせてくれる話で、平和に共生出来たり住み分けを選べる世界が早く来るといいな。
冒頭から思わせぶりな伏線が張られていて、回収が楽しみの読み方になるんだけどイマイチ爽快感が伴わない(笑)『向こうの人』でも同じ感想を持ったので、その有耶無耶感が持ち味なのかな〜どちらの作品も引き込みはいいのに、淡々とフワッと逃げる様に終わる印象です。
ただ無責任な好奇心が最も危険って『向こうの人』と共通テーマなので、特に最近の過激なSNSへの警鐘になってそうですよね。