ACID TOWN
」のレビュー

ACID TOWN

九號

行かせてくれ!と走り出したい

2021年6月27日
(読み放です)
移民街で生きる17歳のユキ(ユキオ)が病弱な弟の入院費のため盗みに押し入ったヤクザの事務所で、青道会若頭・兵藤に出会うところから物語は始まります。
友人から寄せられる好意。過去の因縁との決着。ヤクザの抗争の背後にある思惑。消息を求めて彷徨う、かの地。外しても外しても絡みつく桎梏。誰にも知られてはならない関係 …。
謎が謎を呼び巻を重ねるごとにハラハラが増す……のに、ん?誰と誰がいつ出会っていたっけ?この人たちはどんな因縁?と少々混乱。そこで登場人物たちの相関図を自作してみたらストーリーがクリアに!俄然、面白くなってきました。
いま自分がフォローしている方の(フォローさせていただく以前の) レビューを見つけ感動…!「『囀ずる鳥は羽ばたかない』に匹敵する読みごたえ」というレビューがピッタリです(流石)。
読みながら何度「止めないでくれ!」と叫びながら、制止する家族や友人の手を振り切って物語の街に走って行きたくなったことか(いや行けないし)。兵藤の目がこちらを見るたびに(見てない) ドキっとして思わず目を伏せてしまいます(バカ)。
開いていた物語のループが6巻で戻ってきた感。いよいよ次からクライマックスに向かうはず。私もいつまででも待ってます!
いいねしたユーザ17人
レビューをシェアしよう!