火傷と爪痕
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火傷と爪痕

雨隠ギド

タイトルまでもっていくのに苦労しただろう

ネタバレ
2021年6月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 青年発火点シリーズ2作目、青年→火傷→青い鳥。このシリーズ大好き。一作目で喧嘩ばかりしてた元小説家と編集担当者叔父さんのお話。
担当したばかりのとき酔っ払って元小説家が手を出してしまって以来、編集者はほんとうに言いたいことも言えずに彼の自堕落な生活を怒ってばかりいる。実は元小説家というより、6年前に書いた私小説的処女作が賞をとったがそれ以降書けなくて、高名な小説家だった父親の遺産を元に、父親のような性に奔放な生活を送っている。その小説の内容は、小説家と家庭教師と息子の三角関係。それって、ほんとうにあったことなのか。。。?
読み終わって意味がわかるタイトルが素晴らしいし、一筋縄ではいかない面倒くさいふたりだからタイトルまでお話をもっていくのに作者さん苦労したろうな〜って思います。
フォローしてる方が、苦しんで生み出した作品なのに半額で買ってよいものか、、ってお気遣いされてましたが、どなたか作家さんがTwitterで、セールで買っても作者に入る印税の金額は同じだからセールでたくさん買ってほしいって発言されてたので、バンバン買って大丈夫らしいですよ〜。私も半額で買いました!
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