悪人の躾け方
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悪人の躾け方

ダヨオ

めっちゃ良かったぁぁ。

ネタバレ
2021年7月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ すご~く面白かったです!痛快で、爽快で、恋模様にキュンとして、読後の満足感ハンパないです。さすがのダヨオ先生です。
『ロンリープレイグラウンド』で雪文を愛人として7年囲っていた傲慢・雨津木のスピンオフです。今作品を楽しむ前に、予習でスピン元を読まれると、より一層面白いです。前作の雨津木のクズっぷりが、今作品でどう料理されるのか興味深いですよ。
フォロー様のレビューが面白くて、「おのれ雨津木め~怒」に笑いました。ツボです。可愛いらしい表現で、そういう見方をすると嫌な感じが和らぎます。いつも楽しいレビューありがとうございます。
早く繁忙期から閑散期フォロー様になるといいですね。

『ロンリー…』で雪文に去られてしまった雨津木が、番外編で会社の清掃員に返り討ちにあったのが、私的に痛快でもあり、新しい恋の予感にワクワクもしました。その二人の関係が始まります。
20年ぶりにネコにされてしまった雨津木ですが、身体は正直に落ちても、心は落ちたくない意地っ張り。だけど、上手いこと針間に翻弄されるんです。いいように手玉に取られてるのに、素直じゃないのが面白くて。
針間も弄んでいるようで、実は深い想いがあって…

雪文に対する雨津木の歪んだ愛情は、自分自身の家庭環境の呪縛のせいだったのかなと思うと、なんともやるせない気がします。ほんとに、愛し方を間違えてた。前作で流した涙が府に落ちた思いです。
そんな雨津木を翻弄しながらも、見つめてきた針間の心も切なくて…うーん、やっぱりダヨオ先生の心情の描き方がぐっときます。

身体から攻めた針間だけど、ちゃんと雨津木の心に寄り添っているのも素敵だし、反発しながらも徐々に針間に傾いていく雨津木もいいんです。
最後までカッコ良かった針間。
素直になった雨津木が可愛いく見えました。
と~っても面白かったです!
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