どうしても触れたくない
」のレビュー

どうしても触れたくない

ヨネダコウ

どうしても…

2021年7月4日
好きすぎるとレビューしそびれてしまう傾向にあります。こちらもそんな作品の一つです。先日、スピンオフの「それでも、やさしい恋をする」を読むにあたり、久し振りに読み返したのですが、何度読んでも、いいものはいいです。初読みの時、ハマりすぎて実写映画も見たのですが、私的にはキャストもストーリーも原作に忠実で、満足した記憶があります。漫画の実写化で満足って、結構貴重だと思います。
もはや、レビューを書くのもためらわれるレビュー数なので、少しだけ…。
嶋くんの「どうしても触れたくない」からくる気持ちとは裏腹の言動で、すれ違う2人の切なさをこれでもかと突き付けられます。自分の傷ついた過去と外川さんの重く辛い過去。そこにも触れたくなくて逃げるように離れてしまったけれど、込み上げてくる「どうしても一緒にいたい」という想い。そこに込められる好きの気持ちが、痛いくらいに胸に響いてきます。本当に心理描写が巧みです。
そして、「それでも、やさしい恋をする」で主役を張る小野田さんは、本当にいい人です。改めて、好き。切なくなりすぎる前の、嶋くんと外川さんのやり取りも実は好きです。
いいねしたユーザ19人
レビューをシェアしよう!