涙の音【電子限定描き下ろし付き】
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涙の音【電子限定描き下ろし付き】

ケビン小峰

長い長い遠回りの末…

ネタバレ
2021年7月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ セールから、表紙の涙に惹かれて購入。
表題関連作品、198P。
学生時代に失った恋を忘れられないまま前に進めずにいるリーマン・六郎。
忘れられない想い人・ルイとの思わぬ再会によりに押さえられない気持ちが溢れ…。
健気なルイが可哀想で、再会を嬉しく思いながら読んでいましたが、読んでいくうちに自分本意で盲目的な六郎も、話し合わないで逃げ腰なルイも、一人相撲ばかりして相手に向き合っていないように思えて、どちらにもあまり感情移入できず…。
ただ結果的に成長したふたりが良い関係を築けたので、時間はかかったけど、それも全て必要な時間だったのかなと思えました。
人間誰しもダメなところやみっともないところがあって、そう言う人間らしさをさらけ出しているそれぞれのキャラクターに人間くささやリアリティーを感じる作品でした。
159Pの『竹井さんはいい人だ』~ラストまでのお話が良かったので、評価が+星1になって、総合評価は星4つ。
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