寄せては返す波から生まれるシーグラスの恋

ネタバレ

2021年7月24日

このレビューはネタバレを含みます▼ 勇一は両親と姉を事故で亡くし､姉の一人息子の歩と暮らす為に海辺の町に引っ越して来ます。二人はその町で惣菜屋をしている陵と知り合い、町や浜辺を案内してもらいます。やがて二人は華やかで人当たりの良い陵と、お客としてだけではなく行き来するようになるのでした。
母子家庭で母親を亡くし年齢よりも大人びてしまっている歩、歩を育てねばという義務感でいっぱいいっぱいの勇一、ずっと独りぼっちで他人の持つ幸せが自分も欲しかった陵。28歳の陵と勇一、小学2年生の歩､皆それぞれに相手の気持ちをはかりかね、自分の居場所に不安を覚えています。海辺の町で、迷子の三羽の雛鳥たちが､肩を寄せ合い温め合い、互いを真っ直ぐに想い合う場所を得てゆきます。誰かが何かを諦めたり我慢したりすることなく、陵と勇一の想いも一つに繋がり恋が成就する優しいお話です。

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MW さん

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