影の国から
」のレビュー

影の国から

高岡あまね

何度も読み返したくなる内容でした!

ネタバレ
2021年8月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ SFもの・・ですかね。もちろんBLでエチもありますが、内容ありきの必然エロ、です。主(光)の世界と従(影)の世界があり、主の世界の通りに従の世界は作られていて、その中で稀に従の世界に自我を持った人間が生まれるが、主の世界に介入できてしまう危険人物とされる・・・つまり、従の世界では自我を持ってはいけない・・・という内容なんですよね。そんな従の世界「影の国」に生まれながら、自我を持ってしまったトウマとカズキの、結構切ないお話しです。
ストーリーは切り取られて何話かに分かれていて、序章では解らなかった色々な部分が、読んでいく内に徐々に明かされてゆきます。正直、画はそれほど上手い感じじゃないのですが(ごめんなさい(^^;)でもこの画だからこそ印象深いのかも知れないと、読み終わってから思うのです。
作家さんのお話しの作り方とか、設定とかとにかく上手いです!まるで小説のコミカライズなのかな?って思う位内容が深くて細かくて、従の世界・・つまり「影の国」の番人と呼ばれる不思議な人物「トワ」がストーリーを締めくくるのですが、トワをメインにしてまだお話しを続けられそう・・いや続けて欲しいくらい、これで終わるのが勿体ない内容でした。
読み放題だったのに、このような作品に出会えるとは!ハマってしまいそうな作家さん・・出会えて嬉しいです(^^
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