心に沁みました





2021年8月29日
山奥の寄宿舎。吸血鬼が現れたらしき気配から始まる物語。しかし、その中には、私が今まで抱いていた吸血鬼のイメージとはまるで違う、健気とも謙虚ともとれるほどひっそりと儚い寿命を受け入れた存在でした。星の鱗という言葉の響きも美しく、切ない愛の証。人間と吸血鬼、3組のcpの愛を通して、純粋に相手を想う恋愛の姿だけでなく、違う存在を理解する、共存する姿、を考えさせてくれる物語でした。主人公cpの力強さに感動し、友人cpの抗えない力にめいいっぱい抗う姿に涙しました。出来るなら、先生のその後番外編とかで幸せな姿が見たい、と思ってしまいました。読み返すほどに味わい深い物語、心に沁みました。

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