世界でいちばん遠い恋
」のレビュー

世界でいちばん遠い恋

麻生ミツ晃

帯通りの「心震わす至高のラブストーリー」

ネタバレ
2021年8月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大好きな麻生ミツ晃先生の新作。今回は続巻ありということで、1巻では今までの作品よりさらに丁寧で繊細なストーリー運びで2人の出会いから心が近づくところまでが描かれています。
聞こえない五十鈴と耳のよい十嘉、性格も柔和と粗野、正反対だけど他人に対してどこか閉じたところが似てる2人。聞こえない五十鈴にだけは伝わる十嘉の音楽への思い、ストレートな物言いの十嘉にだけには言える五十鈴の本音。そして「あ、この人はホントの自分を理解してくれている」と感じた瞬間に心の扉がふわっと開き、恋する気持ちを意識する...この過程の見せ方がほんとに素晴らしいのです。
難聴という障がいにフォーカスされているわけではないのですが、口を読む視線の使い方やおのずと近くなる距離感の演出もニクイ。
1巻では一方的なキスどまりでエロもないのに、心の交流でここまで読者を萌えさせる麻生先生、凄すぎます!あと電子限定4P最高、さらに萌え度があがりました。
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