例えば雪が融け合うように【コミックシーモア限定版】
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例えば雪が融け合うように【コミックシーモア限定版】

カサイウカ

いまセール中絶対シリーズ買うべき。その2

2021年9月3日
「例えば雨が降ったなら」→「例えば雪が融け合うように」シリーズ完結作新刊。現在、「雨〜」はセール中、「雪〜」も新刊なのに何故かポイント還元対象なので、これ以上安くは中々ならないから、少しでも悩んだらこれマジでシリーズで買った方がいい。いま、すぐ。今からシリーズ読み始める人、2巻ともセールで完結まで一気に読めてものすごくラッキーですよ! 「雨〜」の単行本発売2018年ですからね〜。3年間ギリギリ歯軋りして待った人がいるはず。。(単話は発売されてましたが)
45歳の中年男性が事業に失敗して何もかも失くし死のうとする時に思い出した高校時代の初恋の美少年。どうしても会いたくて謝りたくて探し出して訪ねていったら、かつてのキラキラ輝いていた美少年は場末のストリップ劇場のマネージャーになっていた、、という前作。そして前作ラストで、なるべく早く帰るからと言葉を残し、雑事を片付けに久我が東京へ戻り、この作品では半年が経って季節は雪が降りつづく寒い冬になっています。寒くて寂れた温泉街とはいえ、劇場内では人情でいつも温かく、お姉さんたちや姪っ子の光もみんなで久我の帰りを待ち侘びてるのに、待っていたはずの充は久我に電話をもうかけるなと言ったらしくて。。
以前「雨〜」のレビューでも書きましたが、私、オジCPあまり好みでないんです。やっぱり漫画には綺麗なもの求めてる所があって。ところがですね、ほんんんっとに、このお話のCPは良いくたびれ方をしてるんです。そしてふたりでいる時のあの無言の色気は、歳をとらないと出せないと思う。また、新しい登場人物たち、みなかなりの年齢なのですが、それぞれが辿ってきた人生の深みがあってものすごくよいんですよ。キラキラしたものだけが人生ではない、お互いを慈しむ深い愛があるんだなと思わせる作品です。
フォローしてる方々はレビューで大絶賛なのですが、オジCPで地味にみえるからか作品シリーズのレビュー数自体は多くないのが不満〜。もっと読まれてほしいな。
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