NEVER GOOD ENOUGH
」のレビュー

NEVER GOOD ENOUGH

CTK

面白かった!

2021年9月6日
ささ~と低評価レビューに目を通してみると、1巻は面白いけど、2巻があっけないそうで…、とりあえずセール中に1巻購入していました。
1巻、確かに面白い!(結局2巻もポチ!読むの我慢しない😑)
自分で作った迷路に自ら迷い込んであっちに行ったりこっちに行ったりみたいになってるルイ。あー、分かる。ほんと分かる。その心理。2巻でちゃんと自分のこと振り返れてるけど、その域になるまでは、ほんとぐちゃぐちゃ。決意したことが一瞬で覆る。愚かだって分かってる。分かってるんだよ、そんなこと。でも、どうしようもない。どうにもできないんだよ。嘘だって口を突いて出る。そうでもしないと、自分を保てなかったんだよー!と私も心の中で一緒に叫んでいました。
次に、遅れてきた思春期に突き動かされて、飛んで火にいる夏の虫状態に思えるテオ。「性」の目覚めは思春期の扉。ルイの言うことはあながち間違いじゃないのかもしれない。始まりは「性欲」だって十分あり得る。でも、その「欲」を感じる相手を意識することと「恋」は区別できるのかしら。ルイも本当は分かってる。でも、怖いのも分かる(まさしくフォローさんがおっしゃる「大人の恋の難しさ」!)。
そして、「成功」へのあみだくじを選んだはずが、思わぬ線が増えちゃって、「ハズレ」に行きついちゃったねって立ち位置のニック。憎めないな~。ルイといると楽だったんだろうなぁ。でも、父に植え付けられた「欠点」を覆すことができなくてね…「失くして分かる」じゃなくて「獲られて分かる」というのが皮肉だ…。足踏みに気付いたニックを私は応援したい。また、別の線を足していけばいいよって思う。
私的に、2巻もとっても面白かったです。作者さんが1巻あとがきで「いろいろと足りないところの多いやつら」と書かれているのですが、そんな彼らに共感してしまう私自身、足りないところだらけなんだよな~って、卑屈になるんじゃなくて、安心感が持てるんです。だからこそ、3人のラストはとても嬉しかったけど、一筋縄ではいかないだろうニックのその後はとても気になる。できれば、一度どん底に落ちて、そこから這い上がってほしい。←鬼😑
ところで、ボーナストラックの指輪は、わざとだよね~。どんな反応するか試したよね~。そんな愚かさも好きだなぁ笑。
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