来世の君にくちづけを【単行本版】
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来世の君にくちづけを【単行本版】

灰田ナナコ

甘い言葉を囁くために生まれてきた人種

2021年9月7日
新刊作者さん買いです。長編の転生ものよく読んでて大好きなので期待してました。
前世では王子と執事の関係だった大学生の広人と幼なじみの早乙女。ふたりとも記憶を持って転生したので、王子の身分違いの恋人で悲劇的な別れをしてしまった平民のミカも必ず現世に転生しているはずと、広人はずっと探している。ある時大学構内で広人はミカの生まれかわりの洸を見つけるが、洸には前世の記憶がなくて。。。
何しろ広人の前世は王子ですから、キラキラでお花背負って甘い言葉を囁くために生まれてきた人種。恋に落ちるまで展開が早いのは、前世があるから惹かれあったんだろうなーと思います。一冊でよく纏まっているロマンス満点のお話。
ただこれ、ほんとうに個人的な問題なのですが、転生ものは長編ばかり読んでいて、現世で誰なのかわからないとか、前世のしがらみで好きだと言えないとか、そういう関係が好きすぎて、この作品は転生ものと期待しすぎていたため、すぐ正体がわかる設定が物足りなく感じてしまいます。(もちろん一冊に纏めるためにはこのスピードが必要なんですけど) なので転生もの好きだけどすみません!星4.5で。。
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