悪人の躾け方
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悪人の躾け方

ダヨオ

ソックスガーター=ネコの法則

ネタバレ
2021年9月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ おじさん受けはそんなに得意ではないんですが、フォローさせて頂いている方々が皆さん高レビューを付けられていたので、これは読むしかない!と購入。スピン元(前日譚)のロンリープレイグラウンドから読んだ方が良いとのことだったので、そちらから読みました。本作品だけでも読めなくはないと思いますが、前作から読んだ方が雨津木さんの可愛い変わりっぷりに尚悶えることができるかと思います。さて本作品は表題作のみ全7話+描き下ろしで合計239ページ。前作で愛人をかっ攫われてしまった雨津木さんが、自分の会社で雇っている清掃員の針間にめちゃくちゃにされてしまって…というお話です。元タチでちょっと傲慢な不動産会社の社長・雨津木さん。字面だけ見ると絶対私の好みではないし、おじさんが可愛いわけない!…はずなのに、なんで雨津木さんがどんどん可愛く見えてくるんでしょう?!無理やりネコにされても、いつでも上から目線で傲慢な物言いで、だけど実は針間の手の上で転がされている感じがなんか良いんですよね。チョロいというか振り回されているというか、年下の針間が一枚上手という関係がとても良かったです。針間の方も最初はただの遊びなのかと思いきや、蓋を開けてみればスパダリハイスペな執着攻めだったというギャップが良かった。二人とも悪態を付いているのに、根っこのところが真面目で裏がなく、テンポ良い二人のやり取りの中で愛情が少しずつ見えてくるそのバランスが最高でした。針間が雨津木さんに惹かれるきっかけのエピソードは、え?それだけ?と正直拍子抜けでしたが、それも敢えての計算だったのかな。ともあれ、まだまだ続きが読みたくなる二人でした。
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