このレビューはネタバレを含みます▼
試し読み読んで、健気なナズナが可愛らしくて、この子がどう幸せになっていくのか見たいなと購入しましたが、う〜む旦那さまが最後まで好きになれなかったです。ほんとにナズナのこと好きなの???
言葉はキツいけど、ナズナの細かい困り事に気付いてきちんと面倒みてくれるし、悪いご主人ではなさそう、ナズナへの愛でこの人も徐々に変わっていくのよねと思うじゃないですか。悲惨な境遇から始まったナズナの物語、最後は溺愛される人生を期待してしまったのですがね…。
たまたまセリがご主人となって9年穏やかには暮らせたけど、ナズナは旦那さましかまともな飼い主を知らないヒヨコの刷り込み状態、旦那さまの方には「ナズナじゃないとダメなんだ」というところが全く見えず…。
ナズナが精一杯の言葉を尽くして自分の心は自分のものだと主張するシーンは感動しました。ナズナは本当に賢い子です。読者にもビンビン響く言葉でした。ところが!対する旦那さまが、ナズナにここまで言われても、いつまでもひとつの選択肢に囚われてウダウダするし、抱くんだか抱かないんだか煮え切らないし、ほんっっっっとイライラしました。
旦那さまがぶっきらぼうで言葉がキツいキャラなのは分かりますが、基本的に発言がいつも否定的なんですよね。甘い筈のシーンでも、ナズナのくせに、とか鼻息うるさい、とか言っちゃうので、その度テンション下がって萌えませんでした。
娼館上がりのナズナがやっと愛のある行為を知る筈の期待のエチシーンも、旦那さまがいつも眉を顰めて困惑顔なので、嫌々やってんのかなと思いそうになりました。
なんか高評価多い作品なのに水を差すレビューでごめんなさい。