眠り男と恋男
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眠り男と恋男

座裏屋蘭丸

素~っ晴らしい!

ネタバレ
2021年9月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『リカー&シガレット』に続き2作品目の作者様買いです。あぁ、なんでもっと早く読まなかったんだろう。私のばかばか…『シャングリラ』『コヨーテ』は完結してからと先延ばしにして、この作品まで保留してしまった…(未読作品をちょっとずつ買いためて、お楽しみにしてましたが、シャングリラ1巻をつい読んでしまって、我慢爆発しそうでした。ヤバい!面白い!)

こちらは短編集で5CPの物語となってます。どの話も短いのに、どうしてこんなに上手くまとめ上がるのか。どれもハズレがなくて満足感で満たされますよぉ。いい意味で、もっと見たい物足りなさがあるものの、ハピエンまでの過程や心情が素晴らしいので、十分好きな一冊です。

『眠り男と恋男』:睡眠中に無意識に性行動に走るロイス。その無意識下の行為に身を委ねるジュード。これ程切ないものはない。誰でもいいし、覚えてないって、ジュードの気持ちを考えたら胸がつぶれそうです。ジュード目線の前半は、好きだから身を任せる気持ちも十分わかるから、尚更辛い。途中、これは意識あるよね?と思わせるくだりにジュードじゃなくても、期待が高まりました。何故に?という疑問の中、次いでロイス目線に変わる後半にテンション上がります!すごく良かったです。
『優しいディナー』:食す(口に含む)行為とエロチシズムってドキドキさせますよね。しかもみずみずしいフルーツとみずみずしい若さ。枯れた心と痩せた身体に愛を補給。とても素敵でしたぁ。
『夜に逃げる』:事故のトラウマで夜の暗闇が怖いハル。そんな夜に独りでいられない。あぁ、でも朝も昼も夜も、側にいて欲しいのはたった一人。きゃ~っ。
『太陽と秘密』:忘れられない唯一無二の恋。素敵でしたが、そこでのエチは無理があると思う(笑)
『待つ花』:何とも煽情的でエロチック。この設定背景が気になります。いやいや、バナナはダメ。食べ物粗末にしちゃダメ。『後でスタッフが美味しく頂きました』のテロップ必要です(笑)ム◯様、バナナはダメですよね。きゅうりもダメですねぇ。

それぞれ違う形の愛を堪能出来る、素敵な素敵な短編集でした!

余談ですが、私、眠りながらか、湿布貼ろうとした事があったみたいで、多分上手く貼れなかったんでしょう。クチャクチャの湿布一枚と、箱に貼り付けられた湿布が一枚。朝、起きたら「なんじゃこりゃ~」って…自分でも怖かったです(笑)
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