妖精国の騎士(アルフヘイムの騎士)
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妖精国の騎士(アルフヘイムの騎士)

中山星香

小学生でハマった長編ファンタジー少女漫画

2021年10月1日
10月はレビュー強化月間にしようと相互フォローさんと盛り上がってて(元ネタは相互フォローさんがみたというレビュー書きまくるレビュースポ根の夢から笑)、読むだけでは追いつかないので昔読んだ作品、主に少女漫画系もレビューしていきましょう。
さて、この作品は、フォローしてる方がレビューされてて、懐かしさに胸がいっぱいになりました。若い頃ル・グウィンやらサトクリフやら早川書房の海外ファンタジー文庫(アイルの書とか)を読みまくっていて、その延長で当時夢中になって読んだ思い出があります。まさしく同じ系統の海外ファンタジー作品の影響を受けていただろう作者さん渾身の大長編ファンタジー、作者さんが創作した三剣物語の世界観の中で、2番目のストーリーになるはず。アルトディアスという美しい国に生まれたローゼリィとローラントというふたごの王子王女の幸せな子ども時代からお話は始まります。友人だと思っていた隣国ロリマーに国は滅ぼされ、逃避行の最中にローラントは行方不明、ひとりになったローゼリィは夢で出会った黒髪の少年に邂逅したのも束の間、追い詰められて傷つき倒れたところを妖精王に拾われる、、、その後月日が経ち妖精王の庇護の元で美しく成長したローゼリィは、魔法で正体を隠した男装の侍従として、敵国ロリマーの王子に仕えることになる、この序盤の怒涛の展開は乙女心くすぐりまくりです。
でも、大好きな世界観で単行本新刊発売日に毎回買っていた私にも54巻は確かに長すぎました。とても良いペースで12巻くらいまでは進んでいるのに20巻位以降、同じことを繰り返してしまっているように思えるのは、雑誌連載中にアンケート結果を気にして元々の辛い展開の構成を変えてしまったからなのではないかと。。序盤の息もつかせない話運びで最後まで描いてほしかったなと今でも思います。
もし作品に興味があっても長すぎて手が出ないとお考えの方は、なぜか読みホマークついてませんが、17巻までは期間限定読み放題で異世界ファンタジークーポン割引も使えるようなので、ぜひ17巻まで読んで、その後50巻くらいからクーポン割引で読んでみるのはいかがでしょうか?
本編に入りきらなかっただろう結末の番外編が「妖精国の騎士ballad」で、実質55巻です。これは54巻まで読んだら必読。さらに続きを知りたい方は、「ロビン 風の都〜」→「〜ballad 金緑の谷〜」→「〜ballad 継ぐ視〜」の順でどうぞ
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