オレがBL漫画のヒロインなんてありえねぇ!
」のレビュー

オレがBL漫画のヒロインなんてありえねぇ!

山野でこ

腐沼住人の連帯感が高まる作品

ネタバレ
2021年10月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ BLでメタっぽい作品、初めて読んだけどおもしろい!
こういうのってセンスが問われる難しい設定だ。

ナレーション枠こと「わっくん」は、これはもう作家さまの分身なんだと思う。
本来なら作家さまの脳内でキャラとやり取りしたり動かしているのを、敢えて作中で対話させる。
キャラが腐男子で作家さまも腐女子で読者も腐女子。なのでこの対話がすんなりと面白い。
わっくんにいいように動かされたノンケの腐男子が、あれよあれよと攻めに絆されていく。
それってBL作家さまが、ノンケをどうやってくっつけようかと試行錯誤してる部分を、異なる次元からキャラを誘導しているって事なんだと思う。もちろん愛のある誘導だ。
わっくんは作品にとって神的存在なので、さすがに子どもは産めないけれど、Ωの発情期みたいにできるって下りがツボった。扉絵裏で受けがオメガバ読みながら生唾飲み込んでるとことか笑ったw。
コミカルでファンタジーでちょっとギャグで絵柄がキレイな腐女子の連帯感が高まる楽しい作品だった。

局部はボカシまたは白抜きです。
いいねしたユーザ13人
レビューをシェアしよう!