いっそ声がなかったら【電子限定かきおろし付】
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いっそ声がなかったら【電子限定かきおろし付】

猿和香ちみ

理解ある人と一緒に

ネタバレ
2021年10月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ このお話を読んで吃音がどういう事かを初めて知りました。緊張して話せないのではなく、話したいのに声が出なくて焦り喉が締まって苦しい。まるで水の中で息をしようてするのと似ているのだと。苦しいですね。
瑠莉は、凄く素直で心が強い人です。会社で清掃員として働いていて、そこで仕事ができ会社で人気ある高科に出会い、憧れの人になります。憧れから好きになりますが、話したいのに声が降りてこない、吃音持ちの為に自分に自信がなく、自分の話し方に嫌われたくない。辛いですね、苦しくて涙が出ました。でも、クールで誰にでも無表情な高科は、吃音でつっかえながら話す事を気にせず一緒懸命に話す瑠莉に好意を抱き始めます。いいです!瑠莉が幸せになり始めてますね。意地悪レディも出てきますが、瑠莉がレディにも高科にもズバッと頑張ります。凄いカッコイイです。瑠莉にだけ見せる甘々デレな高科と、そんな高科が大好き!な瑠莉の2人の表情がすごく可愛いく見えて、私も幸せになりました。
恋する2人にいろいろありましたが、瑠莉にとって、声がなかったらではなく声があってよかったと思わせる人に出会えて本当によかったと思いました。
嫌な事があってイライラした時に読むと、私の悩みなんて屁でもねぇと、仏様のように心が澄んでいきます。
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