屍と花嫁
」のレビュー

屍と花嫁

赤河左岸

中華系ダークミステリ

2021年10月12日
「果ての荒野でバカンスを」の作家様。
果ての荒野…では明るい中でも寂寞とした光景や、悲壮感はそんなにないのに、作品全体にただよう悲哀や孤独感がものすごく好きだった。

今回の作品も素晴らしかった…。
絵が美しいうえに物語構成が見事で、とても上質なミステリでした。
冒頭からずっと不穏な空気が流れていて、ハラハラドキドキしながら一気呵成に物語が進んでゆく。物語の終わらせ方も見事。クライマックス部分で心を射抜かれました。

ネタバレ無しで、真っ白な状態で読むのがオススメ。
不穏だけど美しく、禁断の匂いのする妖しい世界…最高でした。
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