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日乃チハヤ

文学青年は剥いたらエロいのがBLの常だよ…

ネタバレ
2021年10月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「かつて純文学を書いてた官能小説家」って、BL課題テーマか何かなのかな?そして「官能小説家の苗字は三文字で」っていう縛りでもあるのかな?
…という、BLあるある設定なのですが、安心してください、大好きです。なぜなら官能小説家にロックオンされる文学青年は、見た目は真面目、中身は数々の文学の洗礼を受けたエロポテンシャルを秘めているからです!(要するにむっつりスケベか)
大体において文学青年は小説家の大ファンで小説家に心酔している…はず…なんですが、本作の薫くんはどうも様子がおかしい。先生のお役に立てるなら…ってなんでもやってくれるのですが、薫くんの大きな瞳は先生を通り抜けていつも違う何かを見つめているようで。(先生の夢の中で違う何かに抱きしめられてる薫くんのコマが大大大好きですw)薫くんを舐めてかかってた先生が焦り始めるのがザマァ…じゃないや、イケメンが振り回されるの見るの楽しいですね。チャラ〜く生きてた先生を、薫くんの真っ直ぐな瞳が射抜きます。先生は自分の内面を見つめざるを得ない。はぁ〜どうなっていくのか。
エチシーンもたっぷりあります、そこは官能小説家ですから。無垢な文学青年が本当のエロを知っていく様は、ほんまエチくていいですね。

「片道映画一本分」がとても良かったので作者さん買いをしています。どの作品も、キャラクターの造形と性格とエピソードがぴったりマッチしていて、愛さずにはいられなくなるキャラ達です。

編集長が私の顎ひげレーダーにビビッときたのでスピンオフとかあるといいな…
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