花井沢町公民館便り
」のレビュー

花井沢町公民館便り

ヤマシタトモコ

一度でも きみとキスしてみたかったな

2021年10月26日
「さんかく窓の外側は夜」の作者様。
2055年、花井沢町はある事故に巻き込まれ、生物はその区画から出ることも、入ることもできなくなる。
その閉ざされた町の中で生きる人々の短編集。全体的に怖いくらい明るく軽やか。

最初に、一人の女性が出てきます。
その女性の放った言葉。
読み進んでいくうちにその言葉の意味がどんどん深く、重い意味を持ってくる。

物語のラスト。
私は最初「え、これで終わり!?」ってなりました。
モヤモヤしすぎて☆4つにしようかと思ったくらいぶち切れてます。
でも他の方のネタバレレビューを読んだとき、ああこれは…この終わらせ方しかないなと納得。
なので読み終わったあと、モヤモヤが残ったらネタバレレビュー参考にしてみてください。
ネタバレレビューしてくださったレビュアー様、ありがとうございます。

この作品、本当に見事でした。
「さんかく窓…」も大好きな作品ですが、私はそれよりも好きです。
さんかく窓より孤独感が強い。
ダーク系の作品がお好きな方ならきっと気にいると思います
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