イエスかノーか半分か
」のレビュー

イエスかノーか半分か

一穂ミチ/竹美家らら

ぜひ3巻まで読んでもらいたい。

ネタバレ
2021年11月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 20年冬にアニメ映画化されているBL小説シリーズ。本編3冊→off air 2冊(本編の同人誌や小冊子など纏めたもの)→スピンオフ番外編4冊→ファンブック の順番が単行本発行順ですしベストかと。

皆さーん、ケンカップルと溺愛どちらがお好きですか?
私はやっぱり溺愛かなーって思ってたんです。少し前に読んでハマりまくったBL小説もデロ甘溺愛もので虫歯20本くらいなシリーズでしたし。で、大好きな作家さんで積読してた、ちる○る神評価ベスト5を占めるこのシリーズ読み始めて、あららケンカップルも悪くない、つかケンカップルと見せかけてのふと溢れる愛の言葉で知る溺愛って最高じゃない?!ってころっと転向しましたね。しっかし、3巻までで死ねとバカを何回言ったのか誰か数えてほしい。

毒舌が芸域に達してるラブコメだと最初思ってたんです。
アナウンサーの国江田計くんはほぼ二重人格で表では完璧な人間だけど裏では毒舌の嵐で二重音声が酷すぎる。裏の計くんが出会ったのがクレイアニメを得意とするクリエイターの都築潮(クレイアニメ大好き!グローミットとショーンの湯たんぽと毎日一緒に寝てます)。別人として出会ったふたりだけど、そのうちに、、というのが1巻目。

小説家ってなんでも盛るのが職業病だそうですが、シリーズ執筆中こんな毒舌ばかり考えてたら先生の性格悪くなってしまわないかと少し心配。しかも未だに顔出しなしで一般のお仕事もされてるという(直木賞ノミネートされて初めて親御さんが自分の子どもが小説を書いてると知ったとか?!)ミチ先生が普通のお仕事しながら裏であんな毒舌吐いてるのかしら。。との疑いも出てくるくらいあり得そうな計の口の悪さ、しかも笑える。
1巻、2巻はラブコメ色強くて、特に2巻の後半は、正直なところBLありがち展開で、本編でなくて番外編なら良かったのに〜などと思ってたら! 3巻が、、途中涙で読み進められない。。。利口でバカで器用で不器用な計のことをいつも待ってる「うち」だった潮。だけどほんとは逆だったんだね。2巻までで読むの止めたというレビューもありましたが、ぜひ3巻まで読んでもらいたいです!2巻後半以外は計視点で話が進んでましたが、ようやく3巻で全てわかります。今までかなり謎だった潮のこと。たまに溢れる潮の愛の言葉がどんなに切実だったのかを。どんなに計を大事に思っているかを。あーもう一度読み直そう。うんそうしよう。
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