安達と井部 【短編】
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安達と井部 【短編】

でん蔵

こ、これは…

ネタバレ
2021年11月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ キュンです。指ハートを添えて。
結構心にズキンとくるところもありましたが、読んでいてとても楽しい作品でした。読後のニヤニヤがおさまりませんねえこれは…。最後のシーン…不意打ち喰らいました。どエロさ溢れる表紙デザインの雰囲気からは想像も付かない内容、展開、ラストでした!あ〜満足です。
シュウくんの見せるひとつひとつの表情がどれも儚げで、そして同時に天然な色気がダダ漏れている…照れ顔だったり、嬉し涙浮かべた顔だったり、切なく悲しそうな表情だったり…もうたまりません。。誘い方も大っ変えろい。しかし、卒業の日のあの苦しそうな表情には胸抉られます。
一方の正宗くん、10年経って、おおよそ堅気とは思えない彼のその厳つい容姿と態度とは裏腹に、、、え?ゴムの付け方がなんだって??……もしかして、という事は、シュウくんとのアレがお初だったんですね、きっと。。何年も一途にその想いを抱き続け、今やっとシュウくんと体を重ね合わせる事ができて、もう抑えられない衝動と興奮で気分が昂っている正宗くん。その姿を見て、ああ良かったと思うと同時に、それまでの彼の胸中を考えると、少しだけ胸が痛くなりました。ずっとこの時を待ち焦がれていたんですね、正宗くん。シュウくんも。
でもきっともう大丈夫ですね、ふたりは。長年の両片想いの日々を埋め合わせるかの様に熱く甘く愛し合うふたりの姿…想像できますね。もしも続編あったらとても嬉しいです!
ユーモアと色気と切なさが程良くミックスされた濃厚な短編作品だと思いました。とても好きな作品でした。
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