好いたレベルはどれくらい
」のレビュー

好いたレベルはどれくらい

館野とお子

本棚に常備したい上質な作品

ネタバレ
2021年11月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さん買い。
いやぁ…、たまらない。
沁みた…良かったです。
高校生とサラリーマンのやり取りが淡々と進んで行くので派手さはないけれど、本当に面白かった。
リーマン一郎さんの心情が沁みて沁みて仕方なかったです。

からかう高校生とたしなめる大人からスタートした関係。
相手のひと言や振る舞いや表情で気持ちが揺らいで。
これは単なるからかいなんだと、惹かれていく気持ちに歯止めをかけようとする2人の心情が、とても丁寧に描かれています。
特に一郎さんが優しさと大人の振る舞いを徹底して崩さない姿に、何とも言えない気持ちになりました。

館野先生の漫画、すごく面白い。
あとがき読んで確かに〜と笑ってしまいました。
読み手をあまり選ばず、しかし凡庸でもなくて。
ゆったり心地良く読めて、良い漫画を読んだなぁという気持ちになります。
こういう作品はいつでも側に置いておきたい。

館野先生、この作品の後描かれていないのかな?
もっと読みたいです…。
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