Leg Lover the POCHI レグ・ラバ・ザ・ポチ
岡田ユキオ
特殊性癖のなんたるかを教わった(読みホ)
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼
突如、普段とジャンル違いのレビューでございます。
先日、足フェチものなのかな?という作品を購入したら、途中から足フェチ放ったらかしで話が進んでいったので「中途半端にフェチ設定利用するんじゃねえよ!足フェチって言うのはな…」と怒りのままに検索かけましたら、なんとシーモアの読みホにありました!遥か昔(20歳くらいの頃)に読んで私に強烈な印象を残した特殊性癖バイ ブルが…ジーザス!
「レグラバザポチ」、もうタイトルからしてカッコいい。レッグ・ラバー・ザ・ポチ。「足フェチ」という言い方だとなんかぬるい。特殊性癖。これを真正面から扱った物語です。
麻葉(まは)というお金持ち魔性の女と、足でしかイけない男、姫野(ポチ)のお話なんですが、とにかく題材通り、麻葉の白く滑らかな足を延々と眺められて、眼福な漫画です。昔読んだ時はそんなことなかったのですが、今読んだら、年齢的な視力のアレで、麻葉という名前を度々「麻 薬」と読み間違えます。作者狙ってたのかな。
ハタチそこそこでこんな本読んじゃったので、足好きがちょっと足舐める、くらいだと、お前なんちゃってかよ、間違っても足フェチ名乗るなよ?という気持ちになります。
最後、なんとも評価の難しい結末が用意されています。所詮特殊性癖は本人達にしかわからん問題なので、2人の好きなように…3巻まで描き切った作者さんが出す答えに従います…という気持ち。だったのですが。
姫野の問題をその形で解決してしまったのが、あ〜悪手!特殊性癖と違う問題混ざってきた〜。コンタミ事案〜。姫野にとって足舐めが性行為であるなら、これは見逃せない問題なのだ。当時はマンガにそこまで倫理的な是非を求める時代ではなかったとはいえ、そこに姫野の幸せを逸らすのではなくて、「麻葉」と「足」という性癖真っ向勝負の結末を見せて欲しかったなぁと、今回読み直して思いました。
当時まだお子ちゃまだった私は、純愛とは言えない結末に、ぼんやりとした物哀しさを感じただけで、コンタミまでは気付いてなかった。そこまで思い至るほどの経験値も視点も持ち合わせてなかったんですね。今読んだらそこ大問題だったので、バイ ブルだけど☆ひとつ減らしときます。
令和の現在なら、作者さんがどんな結末を描くのか、読んでみたいですね。
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