」のレビュー

岡田屋鉄蔵

面白い。読めて幸せ。

2021年12月13日
『ライアテア』で感銘を受け、当然本作も読んだわけです。

1話完結なので気軽に読めるかと思いきや、
1話毎の感動の仕方が物凄かったです。
岡田屋先生に出会ってから、自分の中の面白いが全部ひっくり返ってしまった位の気持ち。

BLの要素はありますが、もうそういうことはすっかり忘れ、
夢中になって読んでしまいました。
どのお話でも、願いを叶えるために千載に魂を喰われるわけです。
その瞬間というのが、悲しいけれど愛が深くて。
不思議と心を満たしてくれ、私自身救われる部分が多かったです。
魂を喰うシーンが毎話美しく息を呑み、喰われる人々の想いにも胸を打たれました。

漫画というものは、天才の方々から私の様な凡人への
贈り物であろうと思ってしまいます。
面白い漫画を読むことが、こんなに幸せなんだと
久々に身に沁みました。

本作の続きが同人誌で出されている様ですが、入手は難しそうですね…。
でもいつの日か商業化されることを待ちたいです。
そして岡田屋先生の他作を読み漁る楽しみが出来て、
単純に生きてて良かったと思う(笑)
デビュー作『タンゴの男』が名作の様なので、早速購入しました。紙でしか見つけられなかったのですが、読めることに安堵しました。シーモアでレビューできないのは残念です。
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