文房具ワルツ
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文房具ワルツ

河内遙

万年筆は紺碧の涙を流すか

2021年12月15日
大好きな作家さんで、先生の作品はほとんど読んでる。その中でもこれは特に好きな作品。

擬人化した文房具が、ご主人の人間を観察している短編集。
とても豊かで、美しい世界が広がっています。
どの短編もすごくいいけど、青いコンパスの話が特に好き。

この作品、もう紙版は販売されてないみたい。
ワイド版で定価940円(税別)でした。この金額でも十分満足できる作品なのですが、電子版の金額を見てびっくり。550円てマジですか。。
販売終了の作品って、昔だったらプレミアがついたものを泣きながら取り寄せていたものですが、本当に便利な世の中になったものですね。

この金額ならものすごくお買い得です。
綺麗で優しくて温かくて切ない。
すっごく素敵な作品。おすすめです
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