となりのメタラーさん
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となりのメタラーさん

マミタ

雪国の冬はだるまストーブにヤカンと炬燵

2021年12月16日
静かで、ゆっくりとした、とても優しいお話でした。
なので疲れた時とか就寝前に読むといい感じかもです。
しばらく積んであったのですが、こんないいお話を何故今まで読まなかったんだ〜!?としばし反省。
でも冬に読めたので世界観が一致して返って良かったです。
レビューを上げてくださったフォローさまに感謝です。。。

雪国の冬はそれはそれは静かです。音が雪に吸収されてしまうんですよね。
メタラーなのに静かに暮らす。
それだけでもたまんない気持ちになりました。
しんしんと雪のように静かに降り積もった恋心。
壮志はメタルロック大好きなパティシエです。
メタルを聴くようになった経緯が切ない。
彼のキャラクターがすっごく良いのです。
そっと抱きしめて癒して甘やかしたい衝動に駆られてしまう人です。
遣斗はゲイで幼年教育学科の院生です。
相手の懐にスッと入ってしまう思いやりあふれる優しい人です。
この2人対照的なキャラですが、ゆっくりと、本当にゆっくりと真摯に心を寄り添わせていきます。
私が抱きしめたい!と思ってたのと同じように遣斗が壮志を抱きしめるシーンが泣けました。。。

余談ですが、メタルのLive遠征参戦の様子が、もうLiveあるあるでいちいちピコン!!ってなっていました。
(サークルやりてぇヘドバンしてぇでもダイブは禁止よ?とにかくLive行きてぇ!コロナ滅びろ〜!!)(取り敢えず読み終わって直ぐにMEGADETHとMETALLICA聴いたよね)。。

読み終わってから改めて表紙カバー絵を眺めると、泣けるような暖かい感情がじわ〜っと溢れてきます。
細部に至るまで雪国で暮らす壮志の人となりと、2人の関係性が描かれています。。。

修正は無く、細い線で遠慮がちに描かれていました。
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