グロテスク





2021年12月20日
新死刑法――死刑法が改変され10年。
殺人犯は被害者と同じ手口で死刑執行され、その様子は24時間リアルタイムでテレビ中継される世界。
刑務官の水谷はある殺人犯の死刑執行を命じられ、被害者の渡瀬として死刑囚・織田と出会う――。
この作中の死刑制度もクソだけど、その中継をキャーキャー喜んで見ている大衆が下種すぎて吐きそうになる。
テレビ中継の演出と脚本を担当する脚本家が、視聴率上々♪と嬉しそうにモニターを眺めている姿がまた気持ち悪い。
主人公たちは何度も「愛しているんだ」と叫ぶけれど、その愛というものも私にはぴんとこなかった。
読んでいてものすごく不快だけど、続きが気になって読むのが止まらない。
人間の自分勝手でグロテスクな一面を容赦なく描いている、ひんやりとした世界観。
ストーリーは息をつかせぬ緊張感で一気読みの面白さ。
気持ちは★4だけど、突如始まる相撲名場面集のシーンは好きだったのでやっぱり★5。
でもこの作品、時間をおいて再読したら評価が変わるような気もする。いろんな角度で読める作品。
殺人犯は被害者と同じ手口で死刑執行され、その様子は24時間リアルタイムでテレビ中継される世界。
刑務官の水谷はある殺人犯の死刑執行を命じられ、被害者の渡瀬として死刑囚・織田と出会う――。
この作中の死刑制度もクソだけど、その中継をキャーキャー喜んで見ている大衆が下種すぎて吐きそうになる。
テレビ中継の演出と脚本を担当する脚本家が、視聴率上々♪と嬉しそうにモニターを眺めている姿がまた気持ち悪い。
主人公たちは何度も「愛しているんだ」と叫ぶけれど、その愛というものも私にはぴんとこなかった。
読んでいてものすごく不快だけど、続きが気になって読むのが止まらない。
人間の自分勝手でグロテスクな一面を容赦なく描いている、ひんやりとした世界観。
ストーリーは息をつかせぬ緊張感で一気読みの面白さ。
気持ちは★4だけど、突如始まる相撲名場面集のシーンは好きだったのでやっぱり★5。
でもこの作品、時間をおいて再読したら評価が変わるような気もする。いろんな角度で読める作品。

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