ロマンスには程遠い
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ロマンスには程遠い

アマミヤ

牡蠣ガールはシュールすぎやしませんか

ネタバレ
2022年2月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ BLアワードにエントリーされていた本作品。以前作者さんの既刊「ぼくらのつづき」を読んだ後少し遠ざかっていたんですが、フォロー様おすすめの「恋だ愛だは〜」でアマミヤ先生の良さを再認識し、今私の中でアマミヤ先生ブームが起こってます。ちなみに本作品は今セール中なので、気になる方はこの機会にぜひ。
さて本作品は、とある田舎の港町の小さなIT会社KAMOMEを舞台に、来日してきたイギリス人のルイス×営業担当の新のお話で、表題作のみ全5話+描き下ろしで合計188ページ。あの時あんなに可愛らしかったルイスが、まさかこんな格好良くなるなんて!サブカルを通して日本文化に興味を持ち始めたルイスですが、日本語の勉強をしたり周りの環境に馴染もうと努力していたり、好感度の塊です。裏表がなくて嘘がない、そんな真っ直ぐな好意を向けられて、新が落ちないはずはないですよね。ルイスに絆された形にはなってますが、新もルイスの気持ちに真っ直ぐ向き合っていて、新に対してもとても好感が持てました。作者さんの絵柄、ちょっと陰影があってコントラストが強めの独特なタッチだと思うんですが、撮影の時に木陰で昼寝している時の影の使い方がとても印象的でした。そこからのルイスのシーッで一気に心臓をヤラれました。印象的と言えば、牡蠣ガールがシュールすぎてすごいです。全体的には大人っぽい印象なのに、ここで牡蠣ガールをぶっ込んでくるのが強いなーと思いました。
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