引き摺るほど与う
」のレビュー

引き摺るほど与う

頼長

なぜ何度も読んでしまうのか?

ネタバレ
2022年2月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 独特な読み口がクセになってしまい、何故か何度も読んでしまう頼長先生です。
なぜ繰り返し読んでしまうんだろうと考えるに、主人公の受けくんの独白にその謎の多くがある気がしています。
独白、多いです。けっこうグルグル考えているのですが、非常に論理的です。自分の感情をことごとく分析していてかなり面倒くさいはずなのに、ロジカルに提示されているので読み手の心にストンと落ち着きます。
それがすこぶる快感なんです。
攻めさまもクレバーなのでロスの無い気持ちの良い会話が成立します。
しかも2人とも保身の為の誤魔化しを一切しない。いい人か悪い人かというよりも、人として生きる上でこのようにシンプルでありたいと思えるキャラです。
。。。
かと言って決して冷めているわけじゃありません。
どんどん熱を孕んでいく様子が細やかに読み取れます。
最終的に暑苦しいほどお互いが好きでどうしようもない気持ちがビシビシ伝わってきます。
。。。
単話売りなので毎話、話の最後にカバー絵の2人のページが挟まれています。
同じ絵なのに2人の気持ちと関係性の変化により、見える印象が変わっていく自分に気付きました。
そういう不思議体験は初めてでした。
。。。
えっちはエロいです。のっぺりした身体つきですが、ムキムキだけの筋肉は苦手なので、私は好きでした。
修正は白ボカシでよくわからないコマが多数あります。
心眼でお楽しみください。
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